ルスを行っています。
23日には、台北市内のスーパーに桃やぶどう、郷土料理ほうとうの麺などを並べた「山梨県特産
品コーナー」の前で、買い物客にPRしたことがニュースにもなっています。
7月18日の記者会見では、訪台の目的について「本県果物の主要な輸出先であるとともに、本県
を訪れる観光客が中国についで2番目に多い極めて重要な市場であると認識」していることから
「今回のトップセールスで観光の誘客はもちろん、果実など県産品の輸出促進に向けて、さらなる
交流の拡大を図って参りたいと考えております」と述べていました。
この会見では、桃以外にもシャインマスカットを含めたぶどうなど「県産農作物等の取引の拡
大」や「サイクリングツアーの本県への誘致」をプロモーションしつつ、高雄市や台南市では「教
育旅行の受け入れ」について意見交換して関係強化を図りたいとも述べています。
24日には高雄市で陳菊市長と面会し「教育や観光での協力に関する覚書の早期締結に向けて動き
出すことでも合意した」と中央通信社が伝えていますので下記に紹介します。
山梨県は横内正明(よこうち・しょうめい)前知事時代から台湾や香港への桃などの輸出拡大に
取り組んできているようですが、これまで姉妹都市など台湾の自治体との都市間提携はありませ
ん。教育交流にしても、山梨県から台湾へ修学旅行を実施している高校は7校、776人(全国修学旅
行研究協会の平成27年度調査)と関東エリアでは最下位。同じく富士山をかかえる静岡県は、37
校、6,326人も台湾修学旅行を行っています。
2014年2月に、山梨県富士吉田市内にある日本富士山協会が台湾の中華民国山岳協会との間で富
士山と玉山の「友好山」を提携したのですから、富士山を活用するなどして、台湾との交流を活発
化させたいものです。
実は、高雄市の陳菊市長は、いくつもの日本の自治体と都市間提携を実現してきたベテラン市
長。山梨県と高雄市の「教育・観光協力覚書」の早期提携に期待したいものです。
山梨県知事、高雄市長を訪問 観光や農業、教育について意見交換
【中央通信社:2017年7月25日】
(高雄 25日 中央社)山梨県の後藤斎知事は24日、南部・高雄市で陳菊市長と面会し、観光や農
業、教育の分野について意見を交わした。後藤知事は22日に60歳の誕生日を迎えたばかり。高雄市
政府は長寿を祝う「寿桃」を用意し、後藤知事を喜ばせた。
後藤知事と陳市長は、教育や観光での協力に関する覚書の早期締結に向けて動き出すことでも合
意した。
後藤知事は23日から26日までの日程で訪台。23日には台北市内のスーパーで県産のモモやブドウ
などをPRした。
(王淑芬/編集:名切千絵)