湾・桃園県中●市で開かれ、約600名が集い盛大に開催された。
日本からは、台湾高座会の日本側カウンターパートである高座日台交流の会の石川公弘
(いしかわ・きみひろ)会長、高座日台の会の佐野た香(さの・たか)会長、明石元紹
(あかし・もとつぐ)明石元二郎台湾総督令孫で明石会会長、斎藤毅(さいとう・つよ
し)台湾協会理事長、松澤寛文(まつざわ・ひろふみ)同協会理事、そして本会の小田村
四郎会長の名代として柚原正敬(ゆはら・まさたか)事務局長、本会理事でもある呉正男
(ご・まさお)氏などが来賓として臨み、また100名を超える人々が参加。
また、台湾からは亜東関係協会の廖了以会長の名代の王慶亮・同会文教組長、交流協会
台北事務所から樽井澄夫(たるい・すみお)代表と尾形誠(おがた・まこと)駐在武官、
蔡焜燦・李登輝民主協会会長などが来賓として臨んだ。
台湾高座会の大会は毎年、台湾の23地区の持ち回りで開かれていて、今回は桃園県中●
市を中心とする「楊梅区会」が主催した。大会には李登輝元総統も「堅固高座情誼 促進
台日交流」の言葉を贈られていて、配布された冊子の冒頭に配されていた。
大会は10時30分から始まり、亡くなった台湾少年工への黙祷、両国国歌斉唱、台湾高座
会会歌「故郷を離れて」の合唱に引き続き、主催した楊梅区会の■獻煌会長や李雪峰会長
の挨拶、来賓として王・亜東関係協会文教組長、樽井・交流協会台北事務所代表、石川・
高座日台交流の会会長、佐野・高座日台の会会長、明石・明石会会長、蔡・李登輝民主協
会会長が次々に挨拶し、瞬く間に予定の時間が過ぎた。
その後、12時半過ぎから昼食会が始まったが、60テーブルが並ぶ会場はまさに壮観。1年
ぶりの再会を喜び合う姿が各テーブルで見られた。
来年5月、台湾高座会は来日70年を迎え、座間市で「台湾高座会留日70周年歓迎大会」を
開催する予定で、「来年、第二の故郷で会おう」と誓い合って盛会裡に終えた。
下記に小田村四郎会長の祝辞をご紹介したい。
●=瀝の三水偏が土偏 ■=擔の手偏がない
祝 辞
李雪峰会長はじめ台湾高座会の皆様、今年も第25回全国聯誼大会が盛大に挙行されます
ことを心からお祝い申し上げます。
昨年の東日本大震災に対しましては、台湾の皆様から世界史に例のない程の大きな御芳
志を頂きましたことに深く感謝申し上げます。これは日本全国民の思いであり、今年の春
の園遊会におきまして天皇陛下から貴国の馮寄台前大使に対し、直接感謝のお言葉を賜り
ましたことは、私共日本国民としても大変有難く存じております。お蔭様で日本政府の対
応の不適切にも拘らず、被災地の復興は順調に進んでおり、原発事故に見舞われた福島県
にも活気が戻って来ております。
さて、今年はサンフランシスコ平和条約及び日華平和条約が発効してから60年になりま
す。これによって日本は独立主権を回復し、国際社会に復帰することができました。その
後、1972年に田中内閣による痛恨の日台断交の結果、日台間に正規の外交関係が失われて
しまいました。しかし両国民はかつての多年の同胞でありますから、民間同士の交流は続
き、それは李登輝政権以来益々活発化して今日に至っております。この間、台湾高座会は
台湾亭を新築御寄贈されたことをはじめ、日台交流に絶大な貢献をして来られたことに深
く感謝申し上げます。
近時、中国は成長著しい経済力を背景に、軍事力の驚異的拡大を遂げ、台湾はもとより
日本に対しても重大な脅威となって来ました。彼等は南支那海を制圧し、台湾を自国の
「核心的利益」だと公言し、東支那海でも沖縄県尖閣諸島を自国の固有の領土だと称して
領海侵犯や不法上陸を繰返しており、最近では沖縄併呑まで口にするようになりました。
日本も台湾も、自国の領土は一歩たりとも譲ることはできません。
昨年、米国が東アジア重視、東アジア回帰を公言したことは、日台両国をはじめイン
ド、ASEAN諸国など自由諸国にとっては大いに歓迎されますが、同時に各国連携を強
化して自国の主権を自ら守るための一層の努力が要請されます。特に日台両国は運命共同
体として密接に協力し、東亜の安定に貢献して行わなければならないと思います。
終わりに、第25回全国聯誼大会の御盛会と台湾高座会の御繁栄、会員の皆様の御健勝を
心からお祈り申し上げます。
平成24年11月10日
日本李登輝友の会会長 小田村 四郎