台湾の教育部(文部科学省に相当)は12月7日、2011年度1学期における第2外国語のクラ
ス数や選択した外国語の履修率について発表した。それによると、何と日本語を選択した
高校生は約70%で断トツの人気だった。
台湾では第1外国語は英語だが、李登輝総統時代の1996年、高校における「第2外国語教
育推進実験計画」に基づき、普通高校における自由選択科目として第2外国語教育が設けら
れ、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語の4カ国語が導入されている。
教育部の発表によると、第2外国語クラスを設けた高校は233校で、前年比で8校増え、ク
ラスも1585クラスで257クラス増加し、学んだ学生は8,104人増の5万4,658人となっている
という。外国語の数は10カ国に増え、その選択率は下記のようになる。
1)日本語:37,988人(69.5%) 2)フランス語:7,276人(13.3%) 3)スペイン
語:3,639人(6.7%) 4)ドイツ語:3,194人(5.8%) 5)韓国語:2,033人(3.7%)
6)ベトナム語:243人(0.44%) 7)イタリア語:170人(0.31%) 8)ラテン語:
81人(0.15%) 9)インドネシア語:27人(0.05%) 10)ロシア語:7人(0.01%)
*台湾における学年度は毎年8月から翌年の7月で、1学期は8月から翌年1月、2学期は翌年2
月から7月。
先に本誌で、金車教育基金会が「地球村公民国際アンケート」の結果を記者会見で発表、
その結果、「台湾に最も友好的な国はどこか」の回答では3回連続で日本がトップ(56%)
となったことを紹介したが、第2外国語の選択率でもそれを証明する結果となっている。
実は、韓国の高校生の第2外国語選択率でも日本語は断トツのトップだ。いささか古いニ
ュースだが、「聯合ニュース」が今年の9月21日に伝えるところでは、下記の結果となって
いる。対象高校は1,561校だそうだ。
1)日本語:62.5% 2)中国語:26.7% 3)ドイツ語:4.9% 4)フランス語:4.8%
5)スペイン語:0.9% 6)ロシア語:0.2%
◆「台湾に最も友好的な国」は日本がトップ─金車教育基金会アンケート[2011/11/24] http://melma.com/backnumber_100557_5345772/