修率は、フランス語(13.3%)、スペイン語(6.7%)、ドイツ語(5.8%)など全10ヵ国
語の中で日本語が断トツの1位だ。69.5%の高校生が学んでいる(台湾・教育部:2011年12
月7日発表)。
また「日本語能力試験」の受験者数もあまり知られていないようだが、年々増えてい
る。激増していると言ってもよい。
日本交流協会台北事務所によれば「日本語能力試験は、日本語を母語としない人の日本
語能力を測定し、認定する試験として、国際交流基金と日本国際教育協会(現 日本国際
教育支援協会)が1984年に開始」し、台湾においても、年々増加する日本語学習者から、
試験実施を切望する声を受け、1991年より(財)交流協会が、現地実施機関である(財)語言
訓練測験中心の協力を得て実施して」きたという。
現在、台湾では日本語学習者が多いことから、2009年から年2回の試験が実施されている
という。またそれまでは1級〜4級という分け方だったが、2010年度からは一番やさしいレ
ベルの順にN5〜N1の5段階の試験が実施されるようになっているそうだ。
では、受験者数の推移はどうなっているかというと、5年ごとに見てゆくと下記のように
なっている。約20年でなんと58倍にも激増している。
1991年:922人、1996年:10,037人、2001年:27,842人、2006年:49,571人、
2010年:53,643人
中央通信社のニュースによれば、昨年(2012年)は約64,000人で「人口比では世界最多
だった」と、誇らしげに報道している。受験者数は実施当初の約70倍にも上っている。
今年の第1回日本語能力試験は7月7日に台北、台中、高雄の3か所で行われ、申込受付は
本日(4月1日)から15日までだという。いったい何人が受験するのだろう。楽しみな数字だ。
◆語言訓練測験中心(LTTC)
http://www.lttc.ntu.edu.tw/JLPT/JLPT_registration.htm
◆問い合わせ先:(02)2365-5050 (LTTC綜合測験組第一科)
日本語能力試験の申し込み者数、台湾が人口比で世界最多
【中央通信社:2013年3月26日】
(台北 26日 中央社)昨年の日本語能力試験(JLPT)の国・地域別申し込み者数
で、台湾が人口比で世界最多だったことがわかった。台湾での試験実施機関、財団法人語
学訓練測定センター(LTTC)が26日に発表した。
同試験は1984年に始まったもので、台湾では毎年6万人余りが応募している。昨年は約6
万4000人と、海外での申し込み者数としては中国大陸(約23万)、韓国(約9万)に次ぐ3
番目だが、人口比では世界最多だった。
試験は年2回(7月と12月の第一日曜日)行われ、今年7月の試験の受け付けは4月1日から
スタート、試験会場は台北、高雄、台中の3カ所。
台湾では日本への関心が高く、趣味の範囲からビジネス目的まで、日本語学習者数の比
率は世界トップクラスと言われる。台湾のポータルサイト、蕃薯藤(yam)が2月に行っ
た調査では、JLPTは英語のTOEIC、証券アナリスト認定試験のCFAに次いで
「求職に有利な資格」に挙げられている。