日本には親台派と言われる国会議員は少なくない。今年8月9日、亡くなられた李登輝元総統の追悼献花のために訪台した森喜朗・元総理や日華議員懇談会の古屋圭司会長、岸信夫・同会幹事長、長島昭久・同会副会長、日台親善協会の衛藤征士郎会長などの名前を思い浮かべる人も多いかと思う。
台湾では岸信夫議員もよく知られるが、それ以上に実兄の安倍晋三・前総理は知られているようだ。安倍前総理は自民党青年局長として初訪台して以来、何度も台湾を訪れ、李登輝元総統などとも会談している。国会でも「台湾は、基本的な価値観を共有する重要なパートナーであり、大切な友人」と、初めて台湾を「日本の重要なパートナー」答弁していることから、台湾では筋金入りの親台派議員と目されているそうだ。
10月13日、超党派の立法委員でつくる「亜東国会議員友好協会」は、安倍前総理に立法院で演説してもらおうと招待状を送ったことを明らかにしたとう。下記に中央通信社の記事をご紹介したい。
台湾の国会議員ばかりでなく、日本でも安倍前総理の訪台を願う声は小さくない。東日本大震災から10年目を迎える来年の訪台招請だそうで、ぜひ実現して欲しいものだ。
—————————————————————————————–台湾の超党派議員連盟、安倍前首相の訪台に向け始動 招待状送付へ【中央通信社:2020年10月13日】https://japan.cna.com.tw/news/apol/202010130005.aspx
(台北中央社)超党派の立法委員(国会議員)でつくる「亜東国会議員友好協会」は13日、台北市の立法院(国会)で記者会見を開き、安倍晋三前首相の台湾訪問を目指す方針を明らかにした。訪台時期は来年を希望し、安倍氏に立法院で演説してもらいたいとしている。会見では、安倍氏に宛てた招待状が公開された。
同協会会長を務める与党・民進党の郭国文立法委員は、チェコのミロシュ・ビストルチル上院議長の訪台や李登輝元総統の訪日といった成功モデルにならい、安倍前首相の台湾訪問によって台日関係を深化させたい考えを示した。
招待状では来年の訪台を希望することについて、東日本大震災発生から10年となり、東京五輪・パラリンピックも予定されていることから、来年は台日関係において重要な一年になると説明した。
外交部(外務省)の欧江安報道官は13日の定例会見で、郭氏ら超党派議員が台日の国会外交推進に努力、貢献していることに感謝を示し、外交部として引き続き台日の多分野での友好、協力パートナー関係を強化、向上させていく考えを示した。
(范正祥、葉素萍/編集:名切千絵)
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