台湾の游行政院長、台風で初来沖

林建良氏と電話会談、柚原事務局長もお見舞いの電話

 昨日、台湾の游錫[方方/土](ゆうしゃくこん)行政院長(首相に相当)一行が
、台風17号の影響で、中米からの帰途、急遽、避難のために沖縄の那覇空港に着
陸しました。行政院長が沖縄に上陸したのは、日台の国交断絶以来初めてのこと
だそうです。
 游行政院長は那覇空港内で同県の牧野浩隆副知事らと会談するとともに、本会
常務理事で世界台湾同郷会副会長をつとめる林建良氏が電話でお見舞いを述べる
とともに、台湾の国名問題について意見を交換しました。また、本会の柚原正敬
事務局長が電話でお見舞いを述べるなど、台風は思わぬ日台交流を実現したので
した。ここに、昨日付けのメールマガジン「台湾の声」と時事通信、琉球新報の
記事をご紹介します。
 なお、中国がこの緊急避難着陸に対して「いかなる口実であれ、台湾当局指導
者が中国と国交のある国で政治活動を行うことに強く反対する」との談話を発表
、不快感を示しているそうです。緊急避難行為が「口実」とは、なんとも度量の
ない狭量な発言かと、不快感を越えて驚き呆れました。      (編集部)


メールマガジン「台湾の声」
【速報】游行政院長一行、那覇に着陸

 台湾の游錫[方方/土](ゆうしゃくこん)行政院長(首相)と林佳龍新聞局長が
現在沖縄の那覇市にいる。
 中米訪問からの帰途、台風17号の影響で台湾の空港が使えないため、那覇に着
陸した。行政院長の来日は、1972年以来始めて。
 世界台湾同郷会副会長でもある林建良(本誌編集長)は電話で会談し、国名問
題について「台湾を前面に出したのは評価するが、ROCを全面的に外すことが
海外台湾人の望みである」と伝えた。
 これに対し游行政院長は「我々が一致して努力すべき目標だ」と応じた。一
行は、午後2時ごろ離陸の予定。【メールマガジン「台湾の声」 8月25日】


台湾行政院長が沖縄に=外遊帰路、台風で戻れず

 中米歴訪を終え、米ニューヨークから台北国際空港に向かっていた游錫※行政
院長(首相)を乗せた航空機が25日午前、台風17号の影響で目的地を変更し、急
きょ沖縄県の那覇空港に着陸した。游行政院長は空港内に約6時間滞在し、同県
の牧野浩隆副知事らと会談した。
 台湾の行政院長が来日したのは、2001年9月に当時の張俊雄院長が米国からの帰
途に乗換えで羽田空港に立ち寄って以来、約3年ぶり。
 游行政院長は牧野副知事と空港内の貴賓室で会談し、双方の文化・経済交流の
強化を確認した。※=方を左右に、その下に土。    【時事通信 8月25日】


台湾行政院長沖縄立ち寄り 台風の影響

 台湾の游錫■行政院長(首相に相当)が25日午前、米国から台北への帰途の航
空便が台風17号の影響を受け那覇に緊急着陸したため、同空港に降り立った。現
職の行政院長の沖縄入りは初めて。
 同日午前11時には県の牧野浩隆副知事らが同空港国際線ターミナルビルに游行
政院長を訪ね、懇談。席上、游院長は「130万人の人口で毎年500万人を超す観光
客が来ていることに非常に驚いている」と述べた。
 そのうえで「いっそうの経済交流を図りたい」として経済担当閣僚クラスを座
長とする沖縄との経済交流会議の開催を副知事に提案した。(注:■は方2つの下
に土)                       【琉球新報 8月25日】



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