が「中国」とされていることに対して「台湾の人たちが中国大陸から来た人たちと混同
されないよう、日本政府が台湾の人たちの国籍欄には『台湾』と記載するよう改善を求
めていく」ことを表明した。
10月31日発行の本誌でもお伝えしたように、本会は全国支部長会議で「正名運動に関
する台湾政府への要望決議」を採択し、下記の2点を台湾政府への要望としている。
一、日本で大使館機能を果たしている「台北駐日経済文化代表処」の名称を「台湾駐日代
表処」へ正名改称すること。
一、「外国人登録証明書や運転免許証の国籍表記」、「日本人住民票の地名表記」、「地
図表記」、「台北駐日経済文化代表処の名称」などの問題を早急に解決すべく、日本政府
への正式にして速やかなる申し入れを行うこと。
台湾外交部のこの表明を大いに歓迎したい。それとともに、本会も運転免許証の国籍
表記問題など、決議内容を実現できるよう積極的に活動していきたい。 (編集部)
外交部:日本で運転する台湾人の国籍表記の改善を要請
【10月28日 Radio Taiwan International】
台湾の人たちが日本で自動車を運転する場合の手続きで、国籍を「中国」と記載され
ていることで、外交部が日本側に改善を求めていくとしている。中華民国台湾と日本は今
年9月21日より、それぞれの自動車運転免許証を相互承認している。外交部の統計による
と、今月20日までで、すでに100人を超える台湾の人が日本での自動車運転を申請した。
しかしながら、日本側では事務手続きでの書類で、申請者の国籍を中国と記載している
という。
外交部日本事務会の蔡明耀・副執行長は25日、日本側に改善を求めていく方針を示し
た。蔡・副執行長は、日本側の立場は、中国大陸、香港、台湾のいずれから来た華人に
も「中国」という統一表記をしているが、この「中国」は中華人民共和国を指している
のではないと指摘している。蔡・副執行長によると、現在、日本で留学する台湾の学生
の卒業証書では国籍表記の問題が比較的少ないが、居留権の記載では、「中国」とされ、
自動車運転免許証では、日本の運転免許監理機関のやり方が統一されていないという。
蔡・副執行長は、中国大陸から日本に移り住む人たちは日本の治安悪化を招いており、
「中国」籍の人たちに対する日本人の印象は悪くなっていると説明、台湾の人たちが中
国大陸から来た人たちと混同されないよう、日本政府が台湾の人たちの国籍欄には「台
湾」と記載するよう改善を求めていくと述べた。