会」の江丙坤董事長辞意を表明したことなどで、台湾の内閣で大幅な人事異動案が発表さ
れた。中央通信社の記事がもっとも詳しいようなので下記に紹介したい。
馬英九氏の懐刀と言われ、総統選で「辣腕」を発揮した金溥聰氏の去就に注目していた
が、駐米代表に就任するという。
頼大陸委主任委員、駐WTO代表団大使に
【中央通信社:2012年9月19日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201209190010
(台北 19日 中央社)中華民国の世界貿易機関(WTO)駐在代表団大使が辞意を表
明、これにともない、対中国大陸政策担当の行政院大陸委員会(大陸委)など一部内閣の
人事異動が19日発表された。人事案の発効は9月末となる。
2005年から7年間、駐WTO代表団大使を務めてきた林義夫氏の後任には大陸委の頼幸媛
主任委員(左)が、頼氏の後任には王郁琦・国家安全会議(国安会)諮問委員が就任する
ことになった。頼氏は今後、WTOの業務以外に各国との経済関係促進にも携わる。
王郁琦氏は米インディアナ大学ブルーミントン校ロー・スクール法学博士。2008年5月〜
2010年3月まで総統府報道官、その後国安会諮問委員を務めた。
また、台湾の対中国大陸窓口「海峡交流基金会」の江丙坤董事長(右)も19日の記者会
見で、来週行われる同会の取締役・監査役会で辞意を表明すると述べた。2008年5月より同
ポジションを務めてきた江氏の辞任に馬英九総統はやむなく同意したという。
江氏の後任には林中森国民党秘書長が、林氏の後任には曽永権総統府秘書長がそれぞれ
就任する。
駐米代表に馬総統側近の金溥聡氏
【中央通信社:2012年9月19日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201209190009
(台北 19日 中央社)新しい中華民国駐米代表(大使に相当)に国民党の金溥聡元秘書
長(左)が、現職の袁健生駐米代表は安全保障政策担当の国家安全会議(国安会)秘書長
に就任するという人事が19日発表された。
これは現職の胡為真国安会秘書長の辞任にともなう人事異動。胡氏は辞任後、高級顧問
の総統府資政として招かれることになっている。
金溥聡氏は台北市副市長、国民党秘書長などを歴任しており、馬英九総統の厚い信任を
得ている側近として知られる。袁健生氏は外交部北米局長、カナダ駐在代表、駐パナマ大
使などを歴任した。
そのほか、楊進添外交部長(右)は総統府秘書長に、楊部長の後任には林永楽EU代表が
就任する。林永楽氏はインドネシア駐在代表、欧州局長、外交部次長(次官)などをそれ
ぞれ歴任した。