台湾からは「台北俳句会」が受賞しました。海外在住受賞者には在外公館を通じて後日表彰状及び副賞が贈られるそうで、台湾の日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹夫代表は9月11日、代表公邸で表彰式を行い、台北俳句会に表彰状を手渡したそうです。
台湾の外務大臣表彰受章は2016年度に、台湾日語教育学会と台湾日本語文学会の2団体、個人として日台スポーツ・文化推進協会理事長の松本彧彦(まつもと・あやひこ)氏が受賞したのが初めてで、2017年度は台湾歌壇、日本奨学金留学生聯誼会、台湾協会の3団体、2018年度は若林正丈・早稲田大学政治経済学術院教授、関宗貴・茶道裏千家淡交会北投協会顧問、林曼麗・国家文化芸術基金会理事長の3個人が受賞し、台北俳句会で4年連続となります。
1970年に台北俳句会を創立し、当初から主宰をつとめられた黄霊芝氏は大著『台湾俳句歳時記』(言叢社、2003年4月)を出版して2004年に正岡子規国際俳句賞を受賞し、2006年には旭日小綬章を受章されています。3年前の2016年3月に87歳で亡くなられましたが、今回の受賞を嘉されているのではないでしょうか。
この受賞を心からお祝いするとともに、下記に外務大臣表彰受賞者(団体)を紹介し、中央通信社の記事をご紹介します。また、別掲で、2016年度からの「外務大臣表彰:台湾関係受賞一覧」を掲載します。
◆令和元年度外務大臣表彰受賞者(団体)[7月16日] https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000498418.pdf
—————————————————————————————–台北俳句会が外務大臣表彰受賞 台湾での日本文化普及に貢献【中央通信社:2019年9月11日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201909110007.aspx写真:日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹夫代表(右)から表彰状を受け取る台北俳句会の代表者
(台北 11日 中央社)台湾で日本文化の普及に貢献したとして今年度の外務大臣表彰を受賞した民間団体「台北俳句会」の代表者が11日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の代表公邸(台北市)で行われた表彰式に出席し、沼田幹夫代表(大使に相当)から表彰状を受け取った。沼田代表は日台関係の発展における同会の無私の貢献に敬意と感謝を示し、日台関係がさらなる高みに達せるよう期待を寄せた。
交流協会によると、台北俳句会は日本語で俳句を作る団体で、1970年に設立された。句会を毎月開いているほか、毎年定期的に俳句集を発行している。在台日本人のほか、台湾人の会員も多いという。
台湾からは2016年以降、毎年個人や団体が外務大臣表彰を受賞している。
(游凱翔/編集:名切千絵)