厚生労働省が台湾を中国の一部とする地図を削除!

 2月29日、厚生労働省のホームページが中国の情報を伝える地図に台湾を入れ、あたかも台湾が中国の一部であるように取り扱っていることが発覚、全日本台湾連合会や在日台湾同郷会などが抗議し改善を求めた。

 本会も3月1日、「貴省ホームページの台湾を中国の一部表示する地図を削除し、外務省と同じ地図を掲載すること」を事務局長名で要望した。

 すると3月2日午前、この中国地図を削除し、中国のみの地図に差し替えた。抗議からまだ2日目のことだ。先のNHK NEWS WEBの特設サイト「新型コロナウイルス」のメニューバーに台湾が中国と併記され「中国・台湾の状況」と表記されていた問題も、抗議の2日目に改善している。

 台湾が中国の一部でないことはもちろんだが、厚生労働省のホームページでは外務省ホームページの中国地図を共有しながら、外務省と異なる中国地図を掲載していたことも問題で、皆さまからの抗議が実ったことを素直に喜ぶとともに、今後、同様の事態が起きないよう監視の目を厳しくしていきたい。

◆厚労省:中華人民共和国、大韓民国から入国される皆様へ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

 なお、厚生労働省の指導の下、自治体の首長名で発行する調理師免許証や栄養士免許証には国籍欄を表記することになっていて、台湾出身者の国籍が「台湾」ではなく「中国」と表記されている問題が残っている。

 厚生労働省が今回の中国地図問題で、台湾を入れた中国地図を是正したことは「台湾は中国の一部ではない」ことを認めたからと理解できる。

 すでに法務省が発行する在留カードや総務省所管の外国人住民基本台帳では「国籍・地域」欄を設け、台湾出身者を「台湾」と表記している。台湾も官民挙げてこの措置を歓迎している。厚生労働省も今回の中国地図是正にならい、速やかに台湾出身者を「台湾」と表記すべきだろう。

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