中国国旗「五星紅旗」を描く横断幕を掲げた日本華商総会共催の台湾フェスタ

去る7月26日から28日まで、今年で7回目となる「「台湾フェスタ2024 in 代々木公園」が代々木公園野外音楽堂広場で開催された。

主催は一般社団法人台湾フェスタ実行委員会、共催は日本華商総会。

台北駐日経済文化代表処などが名儀後援している。

ところが、台湾フェスタは「本場台湾グルメや文化紹介を通じて、台湾のムードを肌で感じることができる日本最大級の台湾イベント」と銘打って開催しているにもかかわらず、会場内の横断幕に中国の国旗「五星紅旗」が描かれていたという。

それも「台湾」の「台」の下の「ロ」の代わりに「五星紅旗」を描くという、巧妙というかあざといデザインだった。

中央通信社は「その横断幕を掲げたブースが台湾では一般的でない中国の料理『肉夾●」を販売している様子が写っている』と報じている。

(●=模の木偏を食偏に)

台湾フェスタ実行委員会の朱功良会長は日本華商総会の会長でもあり、台湾フェスタは事実上、日本華商総会が仕切っているようだ。

7月26日の開会式では朱功良会長や台北駐日経済文化代表処顧問の張瑞林氏、僑務委員の林月理氏も挨拶し、東京都議会自民党日台友好議員連盟の小礒明会長なども登壇していた。

現在、台湾フェスタ実行委員会や日本華商総会のホームページはメンテナンス中となっていて、なぜ台湾のイベントの横断幕に中国国旗の「五星紅旗」が描かれたものが掲示されたのかは不明だ。

しかし、今回の失態は主催者側の落度であるのは明白であり、あってはならないことだ。

主催者側が手引きしたり黙認したのではないかとの疑念もあり、台湾の外交部が「明らかに台湾の主権を損なった」と激怒するのは当然のことだ。

台湾フェスタ実行委員会及び日本華商総会は経緯や事実を明らかにし、来場者の信頼を裏切ったことをお詫びすべきだろう。

◆日本「台灣祭」出現五星旗 謝長廷:駐日代表處停止掛名支援2年 【Newtalk新聞:2024年7月30日】 バックナンバーです。


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