ロックダウンのインドから邦人とともに12人の台湾人が日航機で出国

 本誌の4月1日号で、日本と台湾がペルーとインドでチャーター機へ双方搭乗の助け合いについて、インドに関して、出入国を禁止したインドに暮らす日本人を帰国させるため、日本政府がデリー発羽田行きの臨時便を3月29日から4月4日まで1日1便を手配し、この臨時便に空席があった場合に台湾人の予約を受け付けるようにした、とお伝えしました。

 4月1日夜7時半、台湾人12人は邦人とともに日本航空の臨時便に搭乗し、デリーのインディラ・ガンジー国際空港を出発、羽田空港を経由し、2日夕方までに帰台したそうです。

 やはり「苦しい時の友は、真の友」です。麻生太郎・副総理兼財務大臣は3月26日の参議院財政金融委員会の席上、今回の武漢肺炎(COVID-19)への対策で「もっともうまく対応しているのが台湾だと思う」と述べるとともに、台湾の世界保健機関(WHO)参加を支持する旨を表明しています。「真の友」台湾がWHOに加盟できるよう、日本は一丸となって進めてゆきたいものです。

—————————————————————————————–日本の支援で台湾人12人がインド出国 外交部が謝意表明【中央通信社:2020年3月31日】

 (台北中央社)新型コロナウイルスの感染拡大防止のためロックダウン(都市封鎖)を実施しているインドから、台湾人12人が現地時間1日夜、日本航空の臨時便で出国し、2日早朝に東京に到着した。外交部(外務省)の欧江安報道官が2日、明らかにした。欧報道官は、インドと日本の関係各所から提供された各種の支援に「外交部として心から感謝する」と謝意を表明した。

 インドは先月25日、全土でのロックダウン実施に踏み切った。欧報道官によると、現地に滞在する一部の台湾人から駐インド代表処(大使館に相当)に対し、帰国支援を求める問い合わせがあったという。代表処がインド政府や在インド日本国大使館、日本航空などと調整を行い、日本政府が手配する臨時便に同乗できるようになった。台湾人12人は1日夜7時半、日本航空が運航する臨時便に搭乗し、デリーのインディラ・ガンジー国際空港を出発した。東京に到着した台湾人は複数の便に分かれて帰国する。一部はすでに帰国しており、残りは2日夕方に台湾に順次到着するという。

(游凱翔/編集:名切千絵)

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