ナルトさん、真多謝−台日相思相愛の網を織っていきたい [薛 格芳]

7月5日発行の本誌第558号で、桜募金お礼状に「多謝」の書き添えがあったことに日台
の心の交流を感じたという「ナルトさん」のブログ「東洋の魔笛」をご紹介しました。

 このお礼状を書いている台湾からの留学生で、現在、明星大学大学院博士課程に在籍
する薛格芳さんが、ぜひ「ナルトさん」はじめご寄付いただいた方々にお礼を申し上げ
たいし、他の方々が郵便振替用紙の通信欄に書かれた心温まるメッセージも紹介させて
欲しいとのことで、下記の御礼状をしたためました。

 郵便振替で桜募金が届き、通信欄にメッセージが書かれていると、隣の席の薛さんは
「ねえ、ねえ、これ感激よ。日本人、すばらしいね」と言って見せてくれます。そして、
礼状を書き終えると、なぜかハートマークを記しています。

 「どうしてハートマークなの?」と聞くと「中国のODA援助と違って、台湾人は皆
さんのお気持ちを大事にしてるの!」と、嬉しそうに答えたことが妙に印象に残ってい
ます。

 平成17年11月からはじめた桜募金には実に多くの方のご協力をいただき、これまでに約
400人の方から700万円を超えるお志をいただいています。5万円以上の篤志者も90人ほど
にのぼっています。

 この場をお借りして、改めて皆様からの真心こもる温かいご支援に心から感謝申し上
げます。

 日台で力を合わせて1万本の桜を台湾の大地に植え、台湾で一緒に花見をしようという
のが桜募金の趣旨です。今年の桜募金は11月からはじめる予定です。今後ともご支援の
ほどよろしくお願いします。

                        (日本李登輝友の会 事務局一同)


ナルトさん、真多謝−台日相思相愛の網を織っていきたい

                             桜募金担当 薛 格芳

 平成17年秋から、日本李登輝友の会が「台湾に桜を送ろう」という桜募金を始めまし
た。呼びかけに応えた方は「ナルトさん」がおっしゃったように、実に沢山いらっしゃ
いました。

 皆さんの暖かいご支援ご協力を頂いておりますから、お一人一人にお礼を一言添えて
書くのは当たり前だと私達は思いましたが、かえって感激されまして、恐縮です。

 郵便振替用紙の通信欄にも心暖まるメッセージを残された方が沢山います。私達はそ
れを読んで感動しています。その中からいくつかをご紹介します。

「大好きな国・台湾に櫻の名所ができることは大きな喜びです。台湾が立派な国として
成長することを祈念します」
「子孫に日台友好の証を残したい」
「台湾での花見を楽しみにしています。ボーナスが出たので、ようやく振り込むことが
できます」
「日本を大事に思う台湾に桜を贈りたい」
「日台の友好に協力できることを心から嬉しく思います」
「母が入院中です。台湾を応援している母の代わり応募しました」
「……夫は亡くなるまで常に台湾を思い、台日の親善にと尽力しておりました。そうし
た夫の意を台湾の地に残してあげたい……」等々。

 お礼状を書く私達はこうして、皆様が家族、そして台湾に対する愛情を感じながら、
励まされ、前向きに頑張れると思うわけです。私達が得たものの方大きいのに、感動し
て頂けたのはやっぱり感受性の高い日本人だからこそ、私達の気持ちを分かってくれた
と思います。

 台湾と日本のために、それぞれの努力をして、しかし、一度もお会いしたことのない
仲間達は沢山います。今日はその感動を皆さんと分かち合いたいです。皆さんのお気持
ちと努力を無駄にしません。それだけでなく、どんどん輪を広めて、台日相思相愛の網
を織っていきたいです。これからも共にいてください。



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