コロナ後を見据え「台中市と青森県温泉交流会」を開催

 日本と台湾の間では温泉交流が盛んに行われています。温泉提携は、2011年8月19日に秋田県仙北市の玉川温泉と北投温泉が「温泉姉妹協定」を締結したのを最初として、2019年9月2日に茨城県の大洗旅館組合と新北市温泉観光協会が「連携に関する覚書」を締結まで10件の提携があります(日本李登輝友の会調べ)。

 新型コロナウイルス収束後を見据え、観光地では台湾との交流が活発化しています。8月8日、青森県観光国際戦略局、平川市商工観光課、青森県温泉協議会と台中市政府観光旅遊局、台中市温泉観光協会、台中市和平区谷関コミュニティ発展協会は「台中市と青森県温泉交流会」を開き、交流再開・相互支援の促進に向けた意見交換及び記念品贈呈(事前に送付)をオンラインで行ったそうです。

 ちなみに、青森県によれば、同県は温泉湧出量(13万6,404リットル/分)、温泉地数(133か所)において全国第4位、また古くから湯治文化があるなど、「温泉」は重要な地域資源とのことで、すでに青森県温泉協議会と台中市温泉観光協会が2017年12月に「友好交流協定」を結んでいることから台中市側と温泉交流会の開催に至ったそうです。

 なお、日台の温泉提携は以下のようになっています。

1)2011年08月19日 秋田県仙北市の玉川温泉と北投温泉が「温泉姉妹協定」を締結。2)2011年11月04日 松山市の道後温泉と北投温泉が「温泉友好交流協定」を締結。3)2013年06月14日 和歌山県の白浜温泉と礁渓温泉が「温泉姉妹協定」を締結。4)2014年10月11日 鹿児島県の指宿温泉と北投温泉が「姉妹温泉協定」を締結。5)2014年10月29日 有馬温泉と新竹県が「友好交流提携に関する覚書」を締結。6)2016年02月24日 大分県の由布院温泉と台中市温泉が「観光友好交流協力協定」を締結。7)2016年10月04日 鳥取県の三朝温泉旅館協同組合と台中市温泉観光協会が「温泉観光友好交流協定」を締結。8)2017年09月08日 岐阜県の下呂温泉観光協会と台中市温泉観光協会が「温泉観光交流協定書」を締結。9)2017年12月 日 青森県温泉協議会と台中市温泉観光協会が「友好交流協定」を締結。10)2019年09月02日 茨城県の大洗旅館組合と新北市温泉観光協会が「連携に関する覚書」を締結。

—————————————————————————————–台湾・台中市と青森県らコロナ後の温泉観光再開見据えオンライン交流【中央通信社:2022年8月10日】

(台中中央社)中部・台中市政府観光旅遊局(観旅局)は8日、青森県観光国際戦略局や同県平川市などとオンラインで交流を行い、新型コロナウイルス収束後の温泉観光振興や将来の協力などについて話し合った。

 同市によると、青森県や同県平川市とは2016年に友好交流協定を結んでいる。市の温泉観光協会や温泉業者の他、青森県温泉協議会なども交流会に参加した。

 観旅局の韓育?局長は、同市内には谷関、大坑、東勢、烏日、后里などに温泉エリアがあるとし、谷関の歴史は日本統治時代の明治期から始まり、日本とゆかりが深いと説明。青森県は温泉と豊かな自然景観があることから、台湾人の訪日温泉旅行の目的地として特に人気が高いと語った。

 また双方の温泉産業の発展に向けた共通認識を形成して、短・中・長期の交流協力計画を進めながら、国境開放後の相互宣伝・送客につなげたいと語った。

(趙麗妍/編集:齊藤啓介)

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