アメリカが暴露した中国の悪質な本性  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」:2020年5月6日】*小見出しは、読者の便を考慮して編集部が付していることをお断りします。【

◆貿易統計のまとめて発表で疑惑を招く中国の医療物資の大量買い占め

 アメリカ政府は、新型コロナウイルスの発生当初、中国がマスクなどの医療物資を大量に買い占めるために、あえてウイルスの危険性を公表しなかった可能性が高いとする分析をまとめたそうです。

 アメリカメディアが入手したその内部文書によると、中国政府は新型コロナウイルスの危険性について1月にWHOに報告する前に、国外から大量の医療用マスク、防護服を輸入する一方、中国製の医療物資の輸出を大幅に減らしていて、その動きを隠すために貿易量の公表を遅らせ、さらには新型コロナウイルスの危険性も国際社会に公表しなかった可能性が高いとしています。

 たしかに中国は2月7日に予定していた1月の貿易統計の発表を突然取りやめ、「今年から1〜2月の統計をまとめて発表する」とし、3月7日に1、2月の累計の貿易統計を発表しました。

 統計をごまかすのは中国の常套手段ですが、それが世界的なパンデミックに備えて、マスクを買い占めるためだったとするならば、その行為は犯罪的ですらあります。中華思想は究極の自己中心主義でもありますが、自分たちで疫病を世界にばら撒きながら、その事実を隠蔽し、世界的にマスクや防護服が品薄になる前にこっそり確保、そして新型コロナウイルスが世界的に蔓延した後は、世界的なマスクや防護服不足に乗じて不良品を売りつける。

 この報告書が本当ならば、これ以上ないゲスな手口だといえるでしょう。

◆現代にも当てはまる150年前に中国で暮らした外国人の中国人観

 このような国と、国際協調や友好親善などはまったくの無意味だということは、言うまでもありません。こちらの善意はすべていいように利用されて、バカを見ることになるからです。

 これは今に始まったことではなく、1872年から30年以上にわたり清末の中国に滞在したアメリカの宣教師アーサー・スミスは、著書『中国人的性格』(中央公論新社)において、中国人の特徴をいくつも挙げていますが、そのなかで「公共精神の欠如」「思いやりの欠如」「誠実さの欠如」などについて特筆しています。

「溺れている人がいても中国人が何の救助もしようとしないことは、中国にいる外国人たちを驚かせる」

「中国人を知っている人なら誰でも、苦しんでいる人に対してどの文明国にも比類のない冷淡さを示すのは中国人だと思っているのは疑いない」

 約150年前に中国で長年暮らした外国人の中国人観は、現代にもそのまま当てはまるといっていいでしょう。

 2017年1月、イギリスの大学が行った誠実さに関する調査結果が、中国の掲示板サイトで紹介されました。それは、英イースト・アングリア大学の経済学教授が世界15カ国1500人に対してインターネットで行ったもので、対象者に音楽を聞いてもらい、その音楽にまつわる問題に答えてもらい、全問正解したら報酬を支払うというルールでの調査でした。

 条件として、ネットでの検索は不可としていましたが、問題のうち非常に難解な問題がいくつかあって、ネットで検索しなければ全問正解はほぼ不可能という状態で、各国の動向を調べたわけです。

 その結果、日本人はネットで調べた人がほとんどおらず、もっとも誠実だったということでしたが、最も不誠実なのはトルコで、ついで中国人だったそうです。その他の問題でも中国はウソをつく割合が多く、総合では中国人の誠実度は最低だったということです。

 結局、どんな自分さえ助かれば他人がどうなろうが構わない、そのためにはどんな嘘でも平気でつくというのが中国人的性格の一大特徴なのです。

 もちろん中国は「すべてデタラメだ」と反論するでしょうが、すでにコロナ問題において情報隠蔽を行ったことは明らかになっており、世界中が中国の対応に怒りを噴出させていることは、周知のとおりです。

 今回のコロナ問題については、中国との付き合い方を改めて見直す機会になると思いますし、そうすべきなのです。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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