知事と熊本市の幸山政史(こうやま・せいし)市長は9日、予定どおり高雄市の陳菊(ち
ん・きく)市長と「国際交流促進覚書」を締結した。熊本県の地元紙「熊本日日新聞」が
その模様を伝えているので下記に紹介したい。
先に本誌でお伝えしたように、この「国際交流促進覚書」の締結は陳菊市長からの提案
により、1)貿易及び投資等の促進、2)観光、教育等の分野における相互交流促進、
3)定期便就航へ向けた協力を骨子としている。
この提携で台湾との姉妹関係は、7月31日に浜松市と台北市が結んだ「観光交流都市協
定」に続いて27例目となる。心から祝意を表したい。
なお、高雄市政府の「市政新聞」も昨日、5枚の写真とともに速報で報じているので、下
記に紹介したい。
◆高雄市、熊本縣、熊本市簽備忘録 陳菊盼三方關係更緊密【2013/9/9】
http://www.kcg.gov.tw/CityNews_Detail.aspx?n=F71DD73FAAE3BE82&ss=69F048509521B6D54369DB400C24C4286031F55BA808817AD426CE8D8B4ED87A8862900DDCFF3556
台湾・高雄市と経済交流で覚書 県と熊本市
【熊本日日新聞:2013年9月9日】
http://kumanichi.com/news/local/main/20130909004.shtml
写真:覚書に調印し握手する(右から)蒲島郁夫知事、陳菊・高雄市長、幸山政史・熊本
市長=9日、台湾・高雄市
写真:台湾・高雄市中心部の百貨店で開かれた「熊本フェア」。くまモンが登場すると会
場には人だかりができた=8日
蒲島郁夫知事と熊本市の幸山政史市長は9日、台湾第二の都市・高雄市で、同市の陳菊市
長と経済交流に関する覚書に調印した。貿易や投資の促進、観光、教育分野の相互交流を
図るほか、航空定期便の就航に向けて協力関係を構築する。県と政令市が連携して海外の
自治体と覚書を交わすのは、全国で初めて。
蒲島知事と幸山市長は8日、県議会や熊本市議会、県内経済団体の関係者ら約160人と訪
台した。高雄市は台湾南部に位置し、人口約280万人の貿易が盛んな工業都市。
締結式で陳市長は「観光、経済の交流で3者がウィンウィン(相互利益)の関係になるよ
う願っている」とあいさつ。知事は「高雄との交流はアジアとつながる第一歩。心の距離
を縮めていきたい」。幸山市長も「覚書締結を高雄と熊本の発展につなげたい」と述べ、
それぞれ記念品を交換した。
知事は8日、高雄市の百貨店で開催中の「熊本フェア」を視察。同行したくまモンは特設
ステージで「くまモン体操」を披露し、現地の買い物客の人気を集めた。
9日は知事と幸山市長が同市で開幕したアジア太平洋都市サミットに出席。知事は分科会
でパネリストを務め「くまモンのロゴ使用を無料にしたことで大きな経済効果を得た。く
まモンの活躍が県民に希望と誇りを与えている」とマスコットキャラクターを通した都市
戦略を紹介した。
10日は知事が現地航空会社を訪れ、新規路線開設を働き掛ける。
(台湾・高雄=福井一基)