【祝】 島根県安来市と新北市新店区が「友好交流都市覚書」を締結

 2月7日、島根県安来(やすぎ)市と新北市新店区が「友好交流都市覚書」を締結しました。

 新店区行政園区でおこなわれた調印式には、安来市の田中武夫(たなか・たけお)市長と新店区の陳怡君・区長が臨み、羅明才・立法委員(中国国民党)と日本台湾交流協会台北事務所の有岡美奈・経済部主任が立ち会ったそうです。

 ちなみに、安来と言えば「安来節(やすぎぶし)」を思い出す方も多いと思います。この読み方も、市名と同じく「やすぎぶし」で、「やすきぶし」ではないそうです。お笑いタレントの故上島竜兵氏(ダチョウ倶楽部)や濱口優氏(よゐこ)がドジョウ掬いを思わせる扮装で登場したテレビのシーンを思い出す方もいるかもしれません。

 調印式後、田中市長は安来節に合わせてドジョウ掬いを披露するという一幕もあったそうです。

 なお、昨年10月20日、中海・宍道湖・大山圏域市長会と台北市が「交流促進覚書」を締結していますが、この「中海・宍道湖・大山圏域市長会」は、米子市(鳥取県)、松江市(島根県)、出雲市(島根県)、境港市(鳥取県)、安来市(島根県)の5市の市長で構成し、米子市の伊木隆司市長が会長をつとめています。

 10月20日に台北市内のホテルで行われた調印式には、田中安来市長も市長会5市長の一人として出席していました。

 この5市のうち、すでに松江市が2014年7月25日に台北市と牡丹交流を通じた「交流促進覚書」を締結しており、今回の安来市はそれに続く都市間提携となりました。

 今年は1月に熊本県益城町(ましきまち)と台中市大甲区、鹿児島県南さつま市と高雄市旗津区が都市間提携を結んでいますから、安来市と新北市新店区の「友好交流都市覚書」で3件目となります。また、日台間の都市間提携は1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」提携から115件(本会調査)となりました。

 心から祝意を表し、中央通信社の中文記事と日文記事を下記にご紹介します。

◆與新店簽友好MOU 日本安來市長:希望當永遠朋友 【中央通迅社:2023年2月7日】 https://www.cna.com.tw/news/aloc/202302070101.aspx

◆これまでの日本と台湾の都市間提携は本会フェイスブックでも公開しています。 facebook.com/taiwan.ritouki

—————————————————————————————–新北市新店区、島根県安来市と友好交流都市の覚書締結【中央通信社:2023年2月7日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202302070006

(新北市中央社)北部・新北市新店区と島根県安来市は7日、新店区行政園区で友好交流都市の覚書を締結した。双方は2007年から交流が続いており、田中武夫安来市長は、16年の努力が実を結んだと喜びを語った。

 双方は産業や観光、教育、スポーツ、芸術文化、人材育成などの分野で交流・協力することで一致。陳怡君区長は、安来市からの訪問団が18年と19年に訪台し、22年にはオンライン会談を実施したと近年のつながりを強調。また安来市には多くの観光地や芸術文化などがあることに触れ、交流を通じて、新店の遠隔地にある山をどのように観光スポットにできるか考えたいと語った。

 田中氏は市内に伝わるどじょうすくいを披露。新店区にeスポーツで有名な学校があるとして、幅広い分野で交流したいと意気込んだ。

(高華謙/編集:齊藤啓介)

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