宮城県には仙台駅から約14キロ離れた名取市と岩沼市にまたがる仙台空港があり、台湾には桃園空港があります。
空港をかかえる同じ自治体という共通項を軸に8月7日、名取・岩沼両市と桃園市が「観光及び産業経済分野における交流促進協定覚書」を締結しました。
調印式は、空港ターミナルビルがある名取市の文化会館で行われ、山田司郎・名取市長と佐藤淳一・岩沼市長、桃園市からは張善政・市長が出席して行われたそうです。
今後は、空路を活用した両地域の観光及び産業経済分野における交流活動や相互連携を強化するとともに、人的交流を促進し互いの友好関係を深めていくとのことです。
空港を機縁に都市間協定を結んだ例は、これまで千葉県成田市と桃園市が2016年9月に結んだ「友好都市協定」があります。
仙台空港は宮城県はもとより山形県や福島県への窓口であり、桃園空港は台湾の窓口。
名取・岩沼両市と桃園市の今後の交流深化と正式協定の早期実現を願いつつ、下記に地元紙「河北新報」をご紹介します。
この名取・岩沼両市と桃園市の「観光及び産業経済分野における交流促進協定覚書」は、7月4日の大分県日出町(ひじまち)と新竹市の「友好交流協定覚書」に続く日台都市間提携で、今年は8件目となります。
また、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは173件(本会調査)となりました。
仙台空港が縁、日台交流 宮城・名取、岩沼両市が台湾・桃園市と覚書 観光や産業経済の交流促進 【河北新報:2025年8月7日】 https://kahoku.news/articles/20250807khn000073.html
仙台空港がある名取、岩沼両市は7日、空路で結ばれた台湾・桃園市と観光や産業経済の分野で交流を促進する覚書を結んだ。
山田司郎名取市長と佐藤淳一岩沼市長、桃園市の張善政市長が出席し、名取市文化会館で締結式が行われた。
覚書には各都市間のPR活動や、案内の多言語表示など観光基盤整備、観光客や事業者を含めた人的交流の活性化、輸出入の促進などの内容が盛り込まれた。
締結式には桃園市政府の9人のほか、名取、岩沼両市や近隣市町村の関係者ら約120人が参加。
張市長は「日本は台湾人に一番人気の旅行先で東北を訪れる人も多い。
国際空港のある桃園市は台湾の玄関口であり、交流を深めて共に発展していきたい」と話した。
山田市長は「名取市と桃園市は大都市に隣接した空港所在地で似通っている。
市民の交流の幅をさらに広げていきたい」と話し、佐藤市長は「岩沼を訪れる外国人の7割が台湾の観光客で誘客の効果が出ている。
今後は企業間のつながりも深めたい」と語った。
締結式後は同会場で県市長会による歓迎式のほか、両市の関係者らによる歓迎会が開かれた。
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