【祝】 大分県佐伯市と台中市がサイクリング観光をめざす友好促進協定を締結

 本誌2月6日号で、2月7日に茨城県のつくば霞ヶ浦りんりんロードと台湾の旧草嶺環状線自転車道が新北市内で「観光友好交流協定」を締結する予定とお伝えしましたが、なんと同じ日に、大分県佐伯市と台中市政府観光旅遊局が同じような自転車交流をめざす「サイクルツーリズムおよび観光友好交流の促進に関する協定」を締結していました。

 調印式には、佐伯市の田中利明(たなか・としあき)市長と台中市政府観光旅遊局の陳美秀・局長が臨み、佐伯市から同行した山崎吉明・副市長や河野豊・佐伯市議会議長、岩本光生・観光協会会長などが、台中市からは何育興・副秘書長や教育局の郭明洲・主秘などが立ち会ったそうです。

 佐伯市では「スピード競技ではなくゆったりと海、山、川の景観や様々な地域の魅力を楽しんでいただくサイクルイベント」として「ツール・ド・佐伯」を開催しているそうで、「田中市長は、台中のサイクリングイベント「台中自行車嘉年華」と佐伯市で行われる『ツール・ド・佐伯』を中心にサイクリング観光を推進し、観光ブランドを共に高めていきたいと話していた」と伝える中央通信社の記事を下記にご紹介します。

 また、台中市も「市政新聞」でこの協定締結を伝えていますので、併せて下記に紹介します。

 ちなみに、茨城県の自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の利用促進協議会(会長・大井川和彦知事)と台湾の「旧草嶺環状線自転車道」の振興団体である大東北角観光圏は、予定通り2月7日に「観光友好協定」を締結したそうです。

 なお、本誌2月6日号で「日台間の自転車道協定は2014年10月25日に「瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード」と台湾の『日月潭サイクリングロード』が『姉妹自転車道協定』を調印したことを嚆矢とするが、その後、同様の協定は結ばれていないようで、このたびの『つくば霞ヶ浦りんりんロード』と『旧草嶺環状線自転車道』との『観光友好交流協定』は2014年以来となるようだ」とお伝えしましたが、実は2017年2月9日に、大分県中津市と台中市が「自転車旅行及び観光友好交流協定」を結んでいたことを失念していました。当時、本誌でもお伝えしていました。

 この協定は、中津市の「メイプル耶馬サイクリングロード」と台中市の自転車道「東豊緑色走廊」「后豊鉄馬道」相互の観光・産業振興を目指すもので、この協定が「瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード」と『日月潭サイクリングロード』の協定に次ぐものでした。

◆深化後疫情時代國際觀光! 中市觀旅局與日本大分縣佐伯市結盟 【台中市市政新聞:2023年2月8日】 https://www.taichung.gov.tw/2279435/post

—————————————————————————————–台中市、大分県佐伯市とサイクリング観光の協定締結 相互訪問拡大へ【中央通信社:2023年2月8日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202302090003

(台中中央社)台中市政府観光旅遊局は7日、大分県佐伯市と「サイクルツーリズムおよび観光友好交流の促進に関する協定」を結んだ。双方のサイクリング観光資源を活用してスポーツ観光を盛り上げ、相互訪問の拡大につなげたいとしている。

 台中市内で調印式が行われ、同局の陳美秀(ちんびしゅう)局長と佐伯市の田中利明市長が協定書に署名した。

 大分県内の自治体としては中津市が2017年に台中市と同協定を結んでおり、今回の締結はそれに続くもの。台中市は16年9月に大分県と友好交流に関する覚書を締結し、産業や農業、文化、スポーツ、教育など幅広い分野で交流促進を図っている。

 田中市長は、台中のサイクリングイベント「台中自行車嘉年華」と佐伯市で行われる「ツール・ド・佐伯」を中心にサイクリング観光を推進し、観光ブランドを共に高めていきたいと話した。

 陳局長は、コロナ後の観光を見据えて国際交流を改めて活発化させ、観光産業の発展を後押ししたいと意気込みを語った。

 田中市長を団長とする佐伯市の訪問団は8日、鉄道の廃線跡を活用したサイクリングロード「潭雅神緑園道」を自転車で走った他、市内の中学校や台湾の自転車製造大手、ジャイアント(捷安特)の旗艦店に足を運ぶなどした。

(趙麗妍/編集:名切千絵)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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