秋田県・田沢湖と高雄市・澄清湖などの湖提携、共同通信と中央通信社の報道提携、最近
では台北市水道事業部門と東京都水道局との水道提携(4月12日「協力覚書」締結)なども
行われている。
去る4月23日には台湾鉄路管理局と江ノ島電鉄が観光連携協定に調印する鉄道提携も行わ
れ、平渓線と江ノ電が互いの一日乗車券の無償交換サービスを始めるという。なんとも喜
ばしい。こうして日台の絆はだんだん重層的に深まっていく。
日本ではなぜかこういう嬉しいニュースは報道されない。台湾の中央通信社が伝えてい
るのでご紹介したい。
台湾と日本、鉄道で友好促進 平渓線と江ノ電が協定
【中央通信社:2013年4月23日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201304230004
(台北 23日 中央社)台湾鉄路管理局は23日、江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市)との観光連
携協定に調印した。台湾と日本の観光促進が目的で、台鉄平渓線と江ノ電は互いの一日乗
車券の無償交換サービスを始める。
サービスは来月1日から来年3月31日までの期間限定で、江ノ電の鎌倉・江ノ島・藤沢の3
駅で使用済みの台鉄「平渓線一日周遊券」とパスポートを提示すると、当日限定の江ノ電
一日乗車券「のりおりくん」と交換できる。
同様に、台鉄の台北・瑞芳の2駅では、使用済みの「のりおりくん」とパスポート提示で
当日の「平渓線一日周遊券」を提供する。
新北市の三貂嶺―菁桐区間を結ぶ平渓線は、石炭を運ぶためにつくられた全長12.9キロ
のローカル線。渓流沿いの景色やひしめく民家すれすれのカーブ、線路上の人や自転車を
かき分けてゆっくりと通過するオールドストリートとの一体感などが人気で、台湾各地に
ある台鉄支線の中でも観光列車として名高い。
平渓は台湾の風物詩である天灯(紙製熱気球)の里と呼ばれる場所で、沿線には、日本
統治時代に鉱業で栄えた当時の様子を紹介する体験型博物館などもある。新北市政府は、
今回の協定を通じてより多くの日本人旅行者に平渓線の醍醐味を楽しんで欲しいと話して
いる。
【写真】観光協定を結んだ台湾鉄道平渓線(左)と江ノ島電鉄(右) 提供:新北市政府
(編集:荘麗玲、高野華恵)