み鉄道と台湾のローカル線「集集線」を運営する台湾鉄路管理局が姉妹鉄道の仮調印を行った。そ
の2ヵ月後の昨日(10月28日)、台北駅において正式な姉妹鉄道協定を締結した。これで日台間の
鉄道提携は6件目となった。心から祝意を表したい。それを伝える朝日新聞の記事を下記に紹介し
たい。
ちなみに、これまで日台間では鉄道に関して5つの提携が結ばれている。
大井川鐵道と阿里山森林鉄道の姉妹鉄道(1986年1月25日)、黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道の
姉妹鉄道(2013年4月20日)、江ノ電と平渓線の観光連携協定(2013年4月23日)、JR四国の松山
駅と台湾鉄道の松山駅の姉妹駅(2013年10月13日)、鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線の姉
妹鉄道(2014年4月30日)。
そのうち、昨年から今年にかけてが5つだ。最近の日台関係の緊密化は、このようなところに如
実に現れている。
千葉)いすみ鉄道と台湾・集集線、将来は「切符共通化」
【朝日新聞:2014年10月28日】
http://digital.asahi.com/articles/ASGBS4S6SGBSUDCB01C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGBS4S6SGBSUDCB01C
いすみ鉄道と台湾中西部にある集集線が28日、台北市で姉妹鉄道協定を締結した。日台のローカ
ル線同士が手を組み、互いに観光客の増加を目指す。今後、いすみ鉄道で買った切符で集集線に乗
れ、集集線でも同様にできる「切符の共通化」を実施するという。
台北駅(台北市)で行われた調印式には、いすみ鉄道の本社がある大多喜町から「大多喜城手づ
くり甲冑(かっちゅう)隊」のメンバー11人が参加。鎧武者が多くの人々の興味を引き、式典を盛
り上げた。
沿線人口が少ない路線は経営を安定させるための観光鉄道化が共通の課題だ。調印式に出席した
いすみ鉄道の鳥塚亮社長は「ローカル線を活用して観光鉄道化している台湾には学ぶところが多
い」と提携の意義を強調。将来的には台湾から年間5千〜1万人の客を呼び込みたい、としている。
台湾の国鉄にあたる鉄路管理局の周永暉局長は「これを機に交流をさらに深めていきたい」と話
した。
鉄道ファンで新竹県から式典を見に来た、高士正さん(26)は「いつか、いすみ鉄道に乗ってみ
たい」と話していた。(台北=大和田武士)