【祝】 北海道釧路町と花蓮県吉安郷が「友好交流協定」を締結

 11月22日、北海道釧路郡の釧路町(くしろちょう)と台湾の花蓮県吉安郷が「友好交流協定」を締結しました。

 釧路町で行われた調印式には小松茂(こまつ・しげる)町長と游淑貞・郷長が臨み、粘信士・台北駐日経済文化代表処札幌分処長や橋口春樹・釧路町議会議長、吉安郷から来日した約20人の他、オンラインで謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表も立ち会いました。

 釧路町はこれまで海外との都市間提携を結んだことはなく、台湾の吉安郷との協定は町始まって以来初の国際協定だそうです。今後、観光や経済、教育、文化などの分野で交流を深め、災害時などの相互協力も行うそうです。

 台北駐日経済文化代表処札幌分処のフェイスブックは、吉安郷について「良質なお米やタロイモ、ニラ、龍髭菜などの農作物が豊富にとれ、『天皇への献上米』が有名です。また、日本統治時代に築かれた吉野移民村と真言宗慶修院があり、日本と所縁の深い町としても知られています」と伝えています。

 10月5日に愛媛県と嘉義市が野球を切り口としたスポーツ・文化・観光面の交流を促進する覚書を締結に続く都市間提携で、この釧路町と吉安郷の「友好交流協定」で今年は17件となり、年間21件だった2017年に迫る勢いです。

 日台間の都市間提携は、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結以来、釧路町と吉安郷の「友好交流協定」で129件(本会調査)となっています。

 心からお祝い申し上げ、下記に吉安郷の「吉安新聞」と中央通信社の記事をご紹介します。

◆吉安郷與日本釧路町簽訂友好交流盟約 游淑貞率團隊締造吉安國際視野能見度 【吉安新聞:2023年11月23日】 https://www.ji-an.gov.tw/news/content/58378

—————————————————————————————–花蓮・吉安郷、釧路町と友好協定締結 観光や経済などでの交流深化図る【中央通信社:2023年11月22日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202311240006

(花蓮中央社)東部・花蓮県吉安郷は22日、北海道釧路町と友好交流協定を締結した。同郷は双方で観光や経済、教育、文化などの分野で交流を深めるとしている他、災害時などの相互協力も行いたいと期待を寄せた。

 同郷の游淑貞郷長ら約20人が訪日し、締結式に臨んだ。締結式には謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)がオンラインで、粘信士(ねんしんし)台北駐日経済文化代表処札幌分処長(総領事に相当)や同町議会の橋口春樹議長が現地で立ち会った。

 同町が海外の自治体と交流協定を結ぶのは初めて。小松茂町長は将来、子ども同士の交流などを進めたいと期待を示した他、来年にも訪問団を組んで花蓮を訪問するとした。

 同郷は日本統治時代には皇室に献上したとされるコメやタロイモ、ニラなどの農作が盛ん。また同時代に造られた吉野移民村や真言宗の寺院、慶修院が残るなど日本とのゆかりが深く、日本人の訪問を呼び掛けている。

(張祈/編集:田中宏樹)

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