【祝】日本の救助犬訓練士協会と台東県消防局が「交流互助協定覚書」を締結

 神奈川県藤沢市にある特定非営利活動法人の救助犬訓練士協会(RDTA:Rescue Dog Trainers’ Association)は2月22日、救助犬を世界レベルに引き上げて捜索救助隊の災害対応能力を高めることを目的に、台東県消防局と「交流互助協定覚書」を締結したそうです。

 調印式には日本から村瀬英博理事長が臨み、台東県の饒慶鈴(じょうけいりん)県長も立ち会ったそうです。  下記に紹介する中央通信社によれば「同協会は高雄市消防局とは2011年に救助犬の技術交流協力協定を締結」しているそうです。

 呉地方総監をつとめたNPO法人救助犬訓練士協会顧問の山田道雄氏も「理事長の村瀬英博はIRO世界選手権準優勝(2014年)の経験を持つ世界でも有数のプロの訓練士でもある。さらに台湾の高雄政府消防局、横浜市消防局、藤沢市など各自治体と出動・訓練や技術交流などの各種協定を締結している」(2016年11月25日「災害救助における日本の国際協力の現状と課題 ─初期対応における災害救助犬活用の観点から」)と紹介しています(IRO:国際救助犬連盟=International Rescue Dog Organization)。

 日台間では、防災に関して、静岡県危機管理部と新北市、台北市、台南市、桃園県、基隆市、嘉義県、台中市、高雄市の各消防局が「防災に関する相互応援協定」を締結したり、横浜市と台北市が「防災分野での協力覚書」を締結していますが、救助犬の訓練にまで提携が及んでいるとは驚きました。

◆特定非営利活動法人救助犬訓練士協会 http://rdta.or.jp/

◆山田道雄「災害救助における日本の国際協力の現状と課題」(2016年11月25日) https://ippjapan.org/archives/1935

—————————————————————————————–台東県消防局、日本の救助犬訓練士協会と覚書 災害対応能力の向上図る【中央通信社:2023年2月23日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202302230001

 (台東中央社)台東県消防局は22日、日本の救助犬訓練士協会(RDTA)と覚書を交わした。救助犬を世界レベルに引き上げ、県の捜索救助隊の災害対応能力を高めるのが狙い。同協会と連携するのは南部・高雄市に続いて台湾で2自治体目となる。

 同協会の村瀬英博理事長が同県を訪れ、覚書に署名した。調印式には台東県の饒慶鈴(じょうけいりん)県長も立ち会った。

 饒県長は、台東は国家認証を台湾で初めて取得した救助隊を有していると紹介。台湾の各県市が持ち回りで担う国際人道支援任務にも参加しており、台湾や国際社会にのため力を尽くしているとアピールした。

 今後、双方は相互訪問や訓練技術の交流を進めていく方針。

 台東県消防局の救助犬隊は2016年に発足。現在は見習い2頭を含む7頭の救助犬が所属している。

 同協会は高雄市消防局とは2011年に救助犬の技術交流協力協定を締結。今月18日には協定の更新を行った。

(盧太城/編集:名切千絵)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: