許文龍氏が、自ら製作したりした胸像を台湾や日本のゆかりの地に寄贈していることを背
景に、その人物たちの伝記を一冊にまとめた歴史読物である。
人物と胸像を巡る許文龍氏のエッセイに続き、複数の書き手による伝記により構成され
ている。その人物は、台湾近代化の父・後藤新平、糖業を発展させた・新渡戸稲造、近代
水道を敷設した・浜野弥四郎、環境型ダムを生んだ・鳥居信平、嘉南ダムを築いた・八田
與一、蓬莱米を作った磯永吉と末永仁、電力利用を広げた・松木幹一郎、台湾紅茶を育て
た・新井耕吉郎、古都・台南を守った市長・羽鳥又男である
私と胸像との対話 許 文龍(奇美実業創業者)
胸像に歴史認識を重ねて─許文龍氏と日本人 平野 久美子(ノンフィクション作家)
後藤新平─台湾近代化のプロデューサー 山岡 淳一郎(ノンフィクション作家)
新渡戸稲造─糖業発展のテクノクラート 楠木 榮(台湾ウォッチャー)
浜野弥四郎─近代水道を敷設した都市の医師 稲葉 紀久雄(元建設省下水道部長)
鳥居信平─環境型の二峰[土川を生んだ土木の匠 平野 久美子(ノンフィクション作家)
八田與一─嘉南大圳を築いた水利の匠 片倉 佳史(文筆家)
磯永吉と末永仁─蓬莱米を作り上げた農学者 早川 友久(日本李登輝友の会台北事務所長)
松木幹一郎─電力利用を広げた企業家 山岡 淳一郎(ノンフィクション作家)
新井耕吉郎─台湾紅茶を育てた農業の匠 手島 仁(群馬歴史博物館学芸員)
羽鳥又男─古都・台南を守った市長 手島 仁(群馬歴史博物館学芸員)
・書 名:『日本人、台湾を拓く。』
・編 者:まどか出版
・著 者:許文龍、平野久美子他
・体 裁:四六判、上製、324ページ
・版 元:まどか出版
・定 価:2,625円(本体2,500円+税)
・発 売:2013年1月19日
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まどか出版 http://www.madokabooks.com/isbn978-4-944235-63-6.html