先日、ロサンゼルスのリトル東京という場所で、この地域の日系社会では最大イベント
である「2世ウィーク」というお祭りが封切られました。15日から23日までの、長期一大
イベントです。
16日には毎年恒例の大規模なグランドパレードに2万5千人もの人々が観に来ることにな
っており、NHKの大罪を知らしめるのには格好の機会!ということで、ロサンゼルスの
有志と行って参りました。
ここロサンゼルスでも、日台友好の絆は誰にも裂けない深さがあります。今回の「国民
大行動inロサンゼルス」第2弾は、台湾人の方々も多数参加して下さり、大きな強みにな
りました。7月30日に行った第1弾は急遽内輪だけで行ったので参加者は7名でしたが、今
回は28名と、4倍に増えました。
ロサンゼルスにはNHK大罪Tシャツの在庫が14枚しかないので、今回はTシャツが足
らず、急遽英語付バージョンのTシャツを作ることになりました。
表:
NHKの大罪
NHK IS GUILTY
裏:
NHK解体
DISSOLVE NHK
DISTORTION
FABRICATION
TRAITOR
当日は午後3時に日米文化会館の前で集合。人、人、人の嵐です。どこもかしこも人だ
らけでした。皆さんと一緒に風船を膨らませ、チラシを分配し、3つにグループ分けをし
ました。通りごとに分かれて配る作戦です。
様々な世代の方々がご参加下さっていたので、コミュニケーションは日本語、英語、台
湾語が飛び交いながらも見事に通じ合うという、素晴らしい連携を取れました。
出発前に参加者の皆様と記念撮影。ただでさえ目立つNHK大罪Tシャツですが、今回
はさらに英語が付いているので、集団でいると一層人の目を引きました。たちまち通行人
の注目を集め、どこぞのカメラマンたちが写真を撮っておりました。Tシャツを借りて一
緒に記念撮影をしたがるアメリカ人までいたほどでした。
当日の行動ですが、当初はお掃除ボランティアの予定だったのですが人通りが激しい状
況だったので、急遽チラシ配りに変更致しました。パレードルートをぐるぐる練り歩きな
がら、パレード待ちの観衆、横断歩道を渡って来る人々、日本村内でごった返す人々に配
ったりしました。
拒否する人はほんの一握りで、受け取る人が圧倒的に多かったのが印象的でした。5,000
枚用意していったチラシが、わずか1時間半で殆どなくなってしまったほどです。日本人
の中には無関心の人もいたようですが、殆どの人々は口々にNHKのことを話しながら通
り過ぎたので、問題提起のよい切っ掛けになりました。
中には反論も多少ありました。チラシを全て読まずに表面的に反応をしてきた、あるア
メリカ人青年の意見です。
「ドキュメンタリーといえど、放送局の意向もあるし、言論の自由だからいいんじゃな
い?」
そこで、「NHKの報道は言論の自由以前に、捏造、やらせ、歪曲を基に、事実無根の
報道を国民から受信料を徴収して放送していることが問題なのです」と説明すると、納得
して帰っていきました。
中には激励してくれる人もおりました。とある白人のご老人はどこからともなく歩み寄
ってきて、私に質問をしました。
ご老人:「ちょっと伺いたいんですけどね、NHKとは一体何なんですか?」
私:「NHKとは日本放送協会の略で、受信料を毎月国民から頂いて成り立っている日本
の公共放送です」
ご老人:「NHKの何が問題なんですか」
私:「去る4月5日に、JAPANデビュー“アジアの一等国”というドキュメンタリー番
組で、嘘や捏造を基にした歴史的事実のバランスを欠く偏向番組を制作しました。それ
も国民の受信料を使って、です。台湾と日本は深い絆があるというのに、それを破壊し
ようとするどころか、中国に媚びるような内容でした」
ご老人:「何でNHKはそんな番組を作るですか?」
私:「中国共産党からの圧力という話があります。中国に睨まれたくないんでしょう。実
際に、中国に媚びた内容でしたから」
ご老人:「日本のマスコミュニケーションは殆どPro China (中国寄り)なんですか?
具体的にはどこなんですか?」
私:「殆どのマスコミは左寄りで偏向報道、売国放送なのですが、特に朝日、毎日、NH
Kが酷いです。」
ご老人:「まともなマスコミは無いんですか?」
私:「大手では産経新聞、フジテレビ……、衛星放送ではチャンネル桜、大阪では読売テ
レビで“たかじんのそこまで言って委員会”という日本で最も中立的な良質番組が放送
されています。後はWILLや正論などの本ならございますが、それぐらいでしょうか」
ご老人:「それは興味深いことを聞きました。中国って言うのは本当に気をつけて付き合
わないとね。日本のマスコミの仕組みが分かって良かったよ。色々教えてくれてありが
とう。君達みたいな健全な人達が、頑張ってね」
ある台湾人夫人は、日本人とアメリカ人のハーフの男性と、とても建設的なやりとりが
ありました。
「中国と台湾は何が違うの?」「台湾では何語を話すの?」「日本政府と中国の統治の
違いって?」といった初歩的な質問に、このご婦人はとても優しい雰囲気で全てご説明さ
れ、理解を得ることができました。
一人ひとりの力は絶大ですね。この男性が、今後は日台の関係についてどこかで語って
下さることと思います。
解散後は、その場に残った台湾人の方々と歓談が始まりました。
今回のNHKへの抗議は台湾人の方々にご協力いただいたという感謝の気持ちで一杯だ
ったのですが、彼らはむしろ「台湾のために本当にありがとう!」と御礼を言って下さる
ので、頭の下がる思いでした。
参加者の台湾人の方が「日本人は『正直であること、嘘をつかないこと』を教えてくれ
たが、国民党は『いかに嘘をつくか』を教えた」と仰っていました。
日本が台湾の統治権を放棄してから長年経った今でも、日本人以上に「日本精神」を受
け継ぎ、日本を愛してくれる台湾人の方々を、日本人は心の底から大切にしなければいけ
ないと思います。
最後に、アメリカ人は当然NHKの存在自体を知りません。しかし、何故あえてこの地
でNHKについて抗議の声を挙げるのか。それには重要な意図があります。
それは、NHKのJAPANデビュー問題の先に中国共産党があるということです。日
本の公共放送が中国共産党に媚びていること、台湾と日本の本当の歴史・現状、中国共産
党の正体をアメリカ人に知らせることは、大きな意味があります。
中国問題は、日本国内だけで解決できる問題ではありません。アメリカでも味方を増や
す必要があります。ここアメリカでも、中国製品のボイコットや、聖火リレーでの中国批
判、チベット支援などの大きな動きがありました。
日本李登輝友の会ロサンゼルス支部では、アメリカ国内にも理解者を増やせるよう、今
後の活動を広げて参りたいと存じます。
平成21年8月16日
日本李登輝友の会ロサンゼルス支部