されてからちょうど1カ月を経た。台湾出身者の在留カードの「国籍・地域」欄には「中
国」ではなく「台湾」と表記されるようになった。同時に実施された外国人住民基本台帳
でも、台湾出身者は「台湾」と表記されるようになった。
東京入国管理局で在留カード交付第1号となった留学生がメディアのインタビューに「本
当に嬉しいです」と答えながら、誇らしげに在留カードを紹介していたことを今でも鮮や
かに思い出す。その映像は下記のYouTubeにアップされているのでご覧いただきたい。
今度は、アメリカでも出入国記録カードや電子渡航認証システムで「台湾」で問題なく
なったことを毎日新聞が伝えていた。アメリカではこれまで日本と同じように「中国(台
湾)」の表記以外を認めなかったというが、「台湾」だけでも認めるようになったとい
う。
なお、日本すでに愛知万博が終わった平成17(2005五)年9月から台湾観光客に対するノ
ービザ(ビザ免除)を恒久化しているが、アメリカはまだノービザでは行けない。ただ、
すでにビザ免除プログラム(VWP)の候補になっているそうで、数ヶ月以内に実現する
見通しだ。
ともかく、台湾との縁が深い日米で「台湾」表記が正式に認められた意義は大きい。こ
のように日米が率先して世界に範を垂れて行くことが互いの国益に合致し、またそれが米
台関係、日台関係の離間策を常に謀っている中国の野望を砕き、台湾の安全保障につなが
っている。
◆【動画】 祝!『台湾』国籍が在留カードに記載!
http://youtu.be/FSZtX11OHMg
日米:在留・出入国管理 国籍「台湾」記入OK
【毎日新聞:2012年8月6日】
【台北・大谷麻由美】日本の在留管理や米国の出入国管理で、国籍として台湾人に記入
を義務づけてきた「中国」に代わって「台湾」と明記することが認められるようになり、
台湾社会で歓迎の声が上がっている。
日米など世界の主要国は台湾と外交関係がないため、「中国」と書けば「中華人民共和
国」を指すことになる。主権問題で中国と立場の異なる台湾の人々は「中国」と記入する
ことへの不満が大きかった。
日本では、これまで在日台湾人は外国人登録証の国籍欄で「中国」「中国(台湾)」と
記入するよう求められてきた。法務省入国管理局によると、先月9日に新制度が施行され、
新しい在留カードは「国籍・地域」欄に変更したことから「台湾」と明記できるようにな
った。
一方、米民主党のホームページによると、米国では台湾人が訪米する際、出入国記録カ
ードと米電子渡航認証システムの国籍欄に「中国(台湾)」と記入することを義務づけて
いたが、最近「台湾」という記入だけで認めるようになった。米下院外交委員会のバーマ
ン議員(民主党)が6月19日に米税関国境警備局に問い合わせた文書に対して、同局が先月
17日、今後の対応として文書で回答した。