飯店中崙店において毎年恒例の募金パーティ(募款餐會)を開催した。参会者は50テーブ
ル(約500名)にも及ぶ盛会だったという。
李登輝元総統はこの席の冒頭の挨拶で、李登輝図書館の設立などを目的として、今年末
までに群策會を「李登輝基金会」に発展的に改組すると発表された。
募金パーティには本会理事で台北事務所長の早川友久氏も参加、「台北事務所ブログ」
で詳しくレポートしている。
なお、李登輝元総統の挨拶原稿はすでに群策會のホームページに公開されている。
◆李前總統出席群策會二〇一二年募款餐會致詞稿
http://advo.tw/news
「群策会は李登輝基金会へ発展的改組」パーティで李登輝元総統が発表
【台北事務所ブログ:2012年8月25日】
http://twoffice.exblog.jp/18884276/
*関連写真を多数掲載。
本日午後6時から、台北市内の華様大飯店で李登輝元総統が主宰するシンクタンク「群策
会」の募金パーティが開かれました。
会場は昨年の10周年記念パーティと同様、大変な盛況で、パーティ券も早々に売り切れ
になったということです。
午後6時半すぎ、李登輝元総統と曾文恵夫人、蘇貞昌・民進党主席らが入場すると会場は
総立ち、万雷の拍手で迎えました。メインテーブルは、蘇主席のほか、游錫堃・元行政院
長、呉栄義・新台湾国策シンクタンク理事長、黄天麟・元総統府国策顧問ご夫妻、陳南
天・台湾独立建国聯盟主席ら、錚々たる顔ぶれの出席者で埋められました。
挨拶に立った李元総統は、設立から11年目に突入した群策会を発展的改組し、今年末ま
でに「財団法人 李登輝基金会」を発足させると発表、同時に「李登輝図書館」の設立準
備に着手することを発表しました。「李登輝図書館」の構想が発表されると、会場からは
賛同の大きな拍手が起こりました。
図書館には、李元総統個人の資料や蔵書、群策会がこれまで奮闘してきた記録などが収
蔵され、台湾の民主主義の深化や台湾主体性教育の基地として利用されることを視野に入
れているそうです。
演説される李元総統は血色も大変よく、パワフルな話しぶりは健在。6月には少し体調を
崩されて静養されましたが、張りのある声を聞くと完全復活の模様。まだまだお元気でご
活躍いただけそうです。
また、今日のコースメニューに使われた食材は、すべてこの数ヶ月間に李元総統が視察
に訪れた台湾中南部のものを特別に仕入れたものだとか。李元総統は数度にわたる視察を
通して、地方経済が思った以上に疲弊していることに失望を受けており、経済資源が中央
に偏りすぎていることを批判しました。これは、蒋介石の時代から、反攻大陸のために資
源がすべて中央政府の手中に集められていたことが原因と指摘しています。
李元総統と写真を撮ったり、握手を求めるなどの支持者が引きも切らず、今日のパーテ
ィは大盛況のうちに午後9時前、幕を下ろしました。