【9月16日 MSN産経ニュース】
日本と米国、台湾の安全保障専門家が、持ち回りで本音を語り合う「戦略対話・東京
ラウンド」(岡崎研究所主催)が16日、都内のホテルで行われた。
冒頭、同研究所理事長の岡崎久彦・元駐タイ大使が馬英九・国民党政権に対し「日台
関係にとり最も重要な課題は、台湾の方針・行動とその背景にある考え方を、日本政府
に事前に毎回必ず通報・説明することだ」と指摘。「相互の連絡態勢構築」が喫緊の課
題であると明言した。
具体的には、日本固有の領土の尖閣諸島周辺における台湾側の、抗議運動や将来の海
軍艦艇派遣を懸念。「民進党政権時代と違い日台、特に安全保障関係者間に信頼関係が
築かれておらず、中国が背後にいるのではないかなど疑心暗鬼を生む危険がある」との
認識を示した。
「対話」は非公開で行われ、台湾から国会議長に当たる王金平・立法院長や蔡明憲・
前国防部長(大臣)、米国からマーク・ストークス元国防省中国・台湾担当課長らが出
席した。