日本から台湾へ7月15日に3度目のワクチン約100万回分を提供

日本から台湾へ7月15日に3度目のワクチン約100万回分を提供

 日本から台湾へのワクチンの無償提供は、これまで6月4日に124万回分、7月8日に113万回分が届けられています。なんと第3弾となるワクチン100万回分が7月15日に届けられるそうです。突然の発表に驚かされた1回目の衝撃もさることながら、矢継ぎ早といってもいい素早い第3弾提供にはもっと驚かされました。

 日本国内でちぐはぐ感丸出しの混乱ぶりを呈している感染対策と違い、台湾をはじめとした海外へのワクチン提供は対照的で、見事なほど鮮やかな対応です。今回の分を合わせ、台湾へは337万回分、ベトナムは310万回分、インドネシアは200万回分になります(駐日台湾代表処の謝長廷代表によれば第3弾は97万回分だそうです)。

 茂木敏充・外務大臣は昨日(7月13日)午前の定例記者会見において「これまで、台湾及び東南アジア5か国に対して、日本で製造しましたアストラゼネカ社製ワクチンの供与を行ってきました。今般、追加供与の要請等を踏まえて検討を行った結果、インドネシア、ベトナム及び台湾に、100万回分ずつ追加供与を行うことを決定いたしました。これらのワクチンは7月15日に各国・地域に輸送する予定であります」と発表しています。

 茂木外相は、日本がワクチンを接種現場まで届けるための「ラスト・ワン・マイル支援」を行ってきていることも明らかにし、アフリカやアジアなど59カ国・地域に総額137億円規模の援助を決めていると説明しました。日本はそこまで支援していたのかと、そのきめ細かな支援ぶりにも驚かされました。

 また、茂木外相は「日本で製造されたアストラゼネカ社製ワクチンが7月9日付けで、WHOの緊急使用リストに掲載された」とも述べ、審査体制が整っていない途上国が使用承認を下しやすいよう緊急使用リスト(EUL)に掲載したことを明らかにしました。

 日本は今後、COVAX(コバックス)を通じ、東南アジアや南太平洋の島嶼国家などに合計1,100万回分のワクチン提供を予定しているそうです。その対象国は、カンボジア、ラオス、東ティモール、バングラデシュ、モルディブ、ネパール、スリランカ、フィジー、キリバス、パプアニューギニア、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ、イランだそうで、これらの国々がワクチンを使いやすくするためのWHOの措置です。

 台湾、ベトナム、インドネシアやカンボジアなどの東南アジア諸国、そしてフィジーやキリバスなどの南太平洋島嶼国家へのワクチン提供は、もちろん人道的観点からの措置であるのは言うまでもないことですが、パプアニューギニア、フィジー、トンガは「日・太平洋島嶼国国防大臣会合」(JPIDD)のメンバー国。安全保障面からもこれらの国と地域が選定されたようです。

 その中でも、国交のない台湾が突出しています。日本がいかに台湾を重要な位置づけとしているかが読み取れそうです。下記に、茂木外相の記者会見記録と中央通信社の記事をご紹介します。

◆外務省:茂木外務大臣会見記録(令和3年7月13日(火曜日)11時00分 於:本省会見室) https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken22_000028.html

—————————————————————————————–蔡総統「深く感謝」 日本が台湾に3度目のワクチン提供発表【中央通信社:2021年7月13日】https://japan.cna.com.tw/news/apol/202107130008.aspx

 (台北中央社)日本政府が台湾に新型コロナウイルスワクチンを追加提供すると発表したのを受け、蔡英文(さいえいぶん)総統は13日、フェイスブックで、「最も深い感謝を改めて表明する」と日本政府に対して謝意を示した。

 日本が台湾にワクチンを無償提供するのは3度目。15日に台湾に届けられる。台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)によれば、第3陣は97万回分。先月4日と今月8日に空輸した分を合わせると、日本の提供数は合計で330万回分を超えることになる。いずれも英アストラゼネカ製。

 中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は13日午後の記者会見に、日本の国旗のイラストが描かれたマスクを着用して出席。日本からの3度のワクチン寄贈によって台湾は接種率を向上させることができているとし、「非常に感謝している」と述べた。

(陳??、張茗喧、江慧?/編集:名切千絵)

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