台湾や中韓は安倍新政権をどう見ているのか

台湾や中韓は安倍新政権をどう見ているのか
台湾・アメリカ・インドは歓迎し、中韓は危惧の念を表明

 9月26日の安倍晋三新内閣の発足を、台湾をはじめとする日本の近隣諸国やアメリカなど
はどうみているのだろうか。
 報道されているところをキイワードを手がかりにまとめれば、次のようになる。
1)台湾 台湾重視の知台派内閣
2)中国 台湾問題への対応を危惧
3)韓国 靖国参拝を危惧
4)インド 日印関係に新たな流れを起こす
5)アメリカ 高い期待感

 予想通りの反応と言ってよい。安倍新政権が「日本の生命線」である台湾に、どのよう
な対応をするのかは明らかにはなっていないが、具体的な政策をもって臨もうとしている
予感はある。その第一が「集団的自衛権」問題の解決であろう。日本が集団的自衛権を行
使できるようになれば、米国との軍事的連携が可能となり、中国を牽制することで台湾海
峡が安定化に向かうからである。
 また、台湾を中国とは違う「統治の実態」として認識しているならば、その実務関係を
推進するために、各省庁の課長クラスまでの訪台しか認めていない実態の改善、すなわち
決裁権を持つ局長クラスや副大臣クラスの訪台実現に取り組むことも、その認識の表れと
して出てくるはずである。
 日本の国益のため台湾問題にいかに取り組むのか、期待をもって見守りたい。以下に、
ご参考までに新聞報道を掲載したい。   (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)


<台湾>安倍新政権に期待 親台派の印象強く
【9月26日 毎日新聞】

 台湾が安倍新政権に期待を寄せている。台湾では現職首相として最後に台湾を訪問した
佐藤栄作元首相を大叔父に持つ安倍氏を親台派と見る傾向が強く、親台派だった祖父の岸
信介元首相と同様、台湾重視姿勢を取るのではないかと見ているためだ。陳水扁総統は「
安倍氏は非常に尊敬する政治家で知台派」と政権誕生を歓迎した。


中韓、安倍新政権を靖国で牽制 憲法改正問題にも注目
【9月27日 産経新聞】

 安倍晋三新内閣の発足を受け各国は26日、主要メディアが速報するなど高い関心を示し
た。特に小泉前政権下で関係が悪化した中国と韓国は、政府当局者らが靖国神社参拝問題
で安倍首相に参拝しないよう求めるなど強く牽制した。
 海外ではメディアを中心に安倍首相を「タカ派」とする論評が多く、中韓両国との関係
改善に加え、首相が積極的姿勢を示す憲法改正問題への関心も強い。米政府は憲法改正を
日本の針路にかかわる問題と受け止めているが、韓国では盧武鉉大統領が苦言を呈するな
ど警戒感が強まっている。
 中韓との関係改善で注目されるのが小泉前政権下で中断したままの首脳会談の行方。中
国外務省の秦剛副報道局長は同日、年内の会談再開について「中国は何度も立場を説明し
ている」と述べ、靖国問題での日本側の譲歩が再開の前提になると強調した。一方、中国
は台湾問題などで安倍首相の対応を警戒しており、首相が提唱するアジア外交重視につい
ても「安倍氏が言行を一致させることを期待する」(秦副報道局長)とくぎを刺した。
 盧大統領は安倍首相に祝電を送り、日韓関係を未来志向的に発展させ北東アジアの地域
協力を推進させることに期待感を表明。一方、青瓦台(大統領官邸)関係者は聯合ニュー
スに「われわれが望むのは行動に重きを置くことだ」と述べ、安倍首相に参拝しないよう
求めた。
 安倍新政権に高い期待感を示すのは米ブッシュ政権だ。小泉前首相の対米重視路線の継
承として、イラク、アフガニスタンなど国際的な安全保障上の課題で一層の貢献を期待。
対北朝鮮でも首相の強硬姿勢を熟知した上で、核、拉致問題で連携を強めていく考えだ。
 また、漁船員1人が死亡した第31吉進丸銃撃・拿捕(だほ)事件などで関係が微妙な局
面にあるロシア・プーチン政権は、北方領土問題を棚上げしたまま経済優先の関係拡大を
目指す方針。領土問題では日本側に譲歩を促す姿勢で、当面は安倍政権の出方をうかがう
とみられる。
 安倍首相が著書で重要視したインドも新政権発足を歓迎。「政府だけでなくビジネスも
含めた日印関係に新たな流れを起こす」(外務省高官)と期待を表明した。(共同)

[RelationPost]

タグ: , , , , , , , , , , , , ,