ナンシー・ペロシ下院議長の訪台公算は大 世界各国の要人が台湾訪問

ナンシー・ペロシ下院議長の訪台公算は大 世界各国の要人が台湾訪問

 日本から鈴木馨祐(すずき・けいすけ)衆議院議員がケタガラン・フォーラムに参加のため7月25日から27日まで訪台。鈴木議員と入れ替わりに、27日から30日まで「日本の安全保障を考える超党派議員の会」が自民党幹事長の石破茂・元防衛庁長官と浜田靖一・衆議院議員を共同団長として、長島昭久・元防衛副大臣、清水貴之・参議院議員の4議員が訪台。

 7月31日には中米経済統合銀行(CABEI)のダンテ・モッシ総裁一行が訪台、8月1日には蔡英文総統を表敬訪問している。

 台湾は李登輝総統時代の1992年に中米にある友好国の発展と台湾企業の中央アメリカ市場における発展を支援するため中米経済統合銀行に加入し、昨年7月、同銀行は台湾にアジア初の事務所を開設している。

 ここに来て、米国のナンシー・ペロシ下院議長の訪台が取り沙汰されている。

 ブリンケン米国務長官は台湾を訪問するかどうかはペロシ議長の判断になると表明、中国の外交部は「重大な政治的影響」をもたらすと警告し、中国軍は座視しないとも表明しているが、訪台する公算は大きい。もっとも大きな理由は、4月訪台はコロナ感染のため中止になったものの、その再開のアジア歴訪だからだ。また、人権派のペロシ議長は、中国の新疆ウイグル地区などの人権弾圧を強烈に批判し、北京オリンピックの外交的ボイコットを呼びかけた中心人物だからでもある。

 それにしても、昨年から顕著なように、今年も「台湾詣で」と言われるような、世界各国から要人が訪れている。5月からの動きを下記に紹介するとともに、中米経済統合銀行(CABEI)のダンテ・モッシ総裁率いる代表団の訪台についての記事を紹介したい。

・5月03日 日本から、自民党青年局の小倉將信・局長を団長に、鈴木憲和・局長代理、鈴木隼人・国際部長、山      口晋・国際部副部長、西野太亮・国際部副部長の5人の衆議院議員と日本青年会議所幹部らの11人     (〜5月7日)・5月30日 米国から、タミー・ダックワース上院議員(民主党)一行(〜6月1日)・6月05日 スロバキア共和国から、ミラン・ローレンチク国会副議長や親台湾派グループの代表を務めるピータ      ー・オススキー議員、ブラチスラバ県のジュラジ・ドロバ県知事など国会議員や自治体首長など10人      (〜6月10日)・6月08日 フランスから、元老院(上院)の外交・国防委員会副委員長を務めるゲリオ外交・国防委員会副委員      長を団長とする超党派5議員(〜13日)・6月12日 リトアニアから、経済・イノベーション省副大臣を団長とする企業経営者など10人(〜6月15日)・7月07日 米国のリック・スコット上院議員(〜9日)・7月18日 マーク・エスパー前米国防長官ら米国のシンクタンク「大西洋評議会」が訪台(〜21日)・7月25日 鈴木馨祐・衆議院議員がケタガラン・フォーラムに参加のため訪台(〜27日)・7月26日 ケタガラン・フォーラムにエストニアのトーマス・ヘンドリク・イルヴェス元大統領、日本の鈴木馨      祐・衆議院議員、オーストラリアのケビン・アンドリュース元国防大臣とクリストファー・パイン元      国防大臣、フランス・リヨン政治学院のステファン・コルキュフ副教授らが参加。・7月27日 石破茂・元防衛庁長官と浜田靖一・衆議院議員を共同団長として、長島昭久・元防衛副大臣、清水貴      之・参議院議員の「日本の安全保障を考える超党派議員の会」の4議員が訪台(〜30日)・7月31日 中米経済統合銀行(CABEI)のダンテ・モッシ総裁率いる代表団が訪台(〜5日)

—————————————————————————————–CABEI総裁が蔡・総統を表敬訪問 総統=コロナ禍後のCABEIとの協力に期待【台湾国際放送:2022年8月1日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/95648

 蔡英文・総統は1日、中米経済統合銀行(CABEI)のダンテ・モッシ(Dante Mossi)総裁の表敬訪問を受けました。蔡・総統はあいさつで、中米経済統合銀行は台湾の金融、貿易市場を重視しており、両者は去年11月のパートナー関係信託基金協定の締結に続き、新たな協力計画に調印すると述べました。蔡・総統は、コロナ後も台湾と中米経済統合銀行と密接に協力し、互いに繁栄、発展することを期待しているとしました。

 蔡・総統はまた、去年、中米経済統合銀行が台湾駐在の国家レベルの弁事処を設立後、モッシ総裁が代表団を率いて台湾を訪れるのは初めてだと述べました。同時に、今年は台湾が中米経済統合銀行に加入してから30周年となると指摘しました。

 蔡・総統は、モッシ総裁の訪問は、中米経済統合銀行が台湾の金融、貿易市場を重要視していることを示しており、双方の協力関係を深める上で非常に重要であると考えています。また、モッシ総裁の台湾に対する長年の支持、そして台湾と中米経済統合銀行の資本市場を結びつけてくれたことに感謝し、各分野における協力を引き続き推進していくとしました。

 蔡・総統は、世界的にアフターコロナ時代となった今、台湾は中米経済統合銀行と引き続き緊密に協力し、ともに課題に取り組み、双方が繁栄、発展することを期待していると強調しました。

 蔡・総統は、「去年11月のパートナー関係信託基金協定の締結を含め、今日新たな協力計画に調印する。台湾と加盟国は互いに支えあい、共同でアフターコロナの経済回復および女性の経済的エンパワーメントの促進に対応していく。」と述べました。

 中米経済統合銀行の本部はホンジュラスの首都テグシガルパにあります。現在、加盟国は15の国や地域です。台湾は1992年に加入しました。

 モッシ総裁は就任後積極的に、中米経済統合銀行にとって初となる域外弁事処を台湾に設置することを推進。政府間国際組織が台湾に支部組織を設置した最初の例となりました。

(編集:風間みなみ/王淑卿)

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