日華議員懇談会の古屋圭司会長と木原稔事務局長が李登輝元総統の墓参

 8月22日から24日まで台湾を訪問している日華議員懇談会会長の古屋圭司(ふるや・けいじ)衆議院議員と同会事務局長の木原稔(きはら・みのる)衆議院議員の訪台日程はかなり込み合っていたようだ。

 到着した22日には、行政院庁舎で蘇貞昌・行政院長や同席した羅秉成・報道官、邱国正・国防部長などと会談し、翌23日午前中は蔡英文・総統と会い、また頼清徳・副総統とも会っている。

 昼には呉[金リ]燮・外交部長が主催し、国家安全会議の徐斯倹・副秘書長と台湾日本関係協会の邱義仁・前会長も同席した歓迎昼食会に臨み、午後には新北市汐止区五指山軍人墓地(國軍示範公墓)にある李登輝元総統のお墓に参拝したという。

 台湾国際放送が墓参の様子を伝えているので下記にご紹介したい。

 なお、李登輝基金会は来る9月13日午後7時半から「台日友好:2022年李登輝紀念音楽会」を台北国家音楽庁で開催予定だという。音楽会では「富士山」「玉山頌」「川の流れのように」「島唄」「ソーラン節」「捕魚歌」「海的臆想」「さくら」「安平追想曲」「港都夜雨」などが歌われるという。

 詳しくはまた本誌でお知らせしたいが、木原議員が李登輝元総統、曾文恵夫人と一緒に歌った美空ひばりさんの名曲とは「川の流れのように」だったのかもしれない。

—————————————————————————————–「日華懇」訪問団、李登輝・元総統の墓前に花手向ける【台湾国際放送:2022年8月23日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/95740

 台湾を訪問中の日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会(日華懇)」訪問団一行が23日午後、台湾北部・新北市汐止区の五指山国軍模範墓地にある李登輝・元総統の墓前に花を手向けました。

 李登輝基金会の鄭睦群・執行長は、同会の李安?・董事長(会長)を代表して訪問団一行にあいさつを行うとともに、安倍晋三元首相の逝去に対しても重ねて哀悼の意を表しました。

 李登輝基金会が23日夜に発表したニュースリリースによりますと、「日華懇」の古屋圭司会長と木原稔事務局長は23日午後、五指山の国軍模範墓地に到着、李登輝・元総統にお参りした後、貴賓室で同基金会と交流を行いました。

 古屋会長は、1996年に台湾を訪問した際、当時の李登輝・総統は台湾の国立故宮博物院の文物を日本で展示したいと表明した。しかし、当時の国際情勢により、文物が日本で差し押さえられる可能性があるなど、展示会を実現するにはいくつかの困難が存在していると振り返りました。

 古屋会長は帰国後、関連法令の立法化に積極的に取り組み、2011年、「海外美術品等公開促進法」が国会を通過した。同法の通過により、国立故宮博物院の文物が2014年6月に初めて日本で展示された。これは外交上の画期的な進展だったと指摘しました。

 古屋会長は、「海外美術品等公開促進法」は、当時の李登輝・総統の期待に応えるためのもので、努力を重ねることで実現した。そのため、自分はこの法案のことを「古屋法案」と称していると紹介しました。

 木原稔事務局長は、数年前、台湾に来た際、李登輝・元総統を訪問したことがあり、多くの貴重な指導を受けた。最も印象深かったのは、李・元総統と夫人の曽文恵・女史三人と一緒にカラオケで美空ひばりの名曲を歌ったことだと振り返りました。

 台日の未来について李登輝基金会の鄭睦群・執行長は、両国には国交はないものの、互いの揺るぎない友情は多くの「国交樹立国」を超えている。今後も手を取り合って前に向かって進んでいくと信じていると述べ、古屋会長の賛同を得ました。

 古屋会長は、今後も安倍元首相の遺志を受け継いで両国の関係の深化に取り組んでいくと約束しました。

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