9月19日に淡水の真理大学大礼拝堂で行われる告別追悼礼拝に先立ち、16日、高雄市内の塩[土呈]教会において追悼礼拝が行われました。
中央通信社は「李氏の精神をたたえる台湾語の楽曲『阿輝伯』や、李氏が好んだ日本語歌曲『千の風になって』などを合唱」するとともに、高雄市長の陳其邁氏やネットメディア「民報」創業者の陳永興氏らが弔意の挨拶をしたと報じています。
ちなみに「阿輝伯」(アフィベア)は、本会が日本李登輝学校台湾研修団(略称:李登輝学校研修団)をはじめた2004年10月の第1回から歌っていた台湾語の歌です。李元総統の特別講義がはじまる前や修業式で歌う、李登輝学校研修団のテーマソングでした。
簡上仁氏の作詞・作曲になるこの歌は李登輝元総統の歩みを讃えた軽快なメロディで「阿輝おじさん、阿輝おじさん、たくさんの靴を履きつぶし、一歩一歩、一歩一歩、台湾の大地を隈なく歩く」という歌詞です。
—————————————————————————————–李登輝氏の追悼礼拝 教会に「千の風になって」の歌声響く【中央通信社:2020年9月16日】
(高雄中央社)民間の主催による故・李登輝(りとうき)元総統の追悼礼拝が16日、南部・高雄市内のキリスト教会で執り行われた。数百人が参列し、民主化を目指す李氏の精神をたたえる台湾語の楽曲「阿輝伯」や、李氏が好んだ日本語歌曲「千の風になって」などを合唱して李氏をしのんだ。
礼拝は、李氏を精神的リーダーに掲げる政党、台湾団結連盟の元副秘書長、黄昭展氏らが企画。李氏の死後、北部・台北市の台北賓館に追悼場が設けられたが、南部在住の人々の便宜を図ったという。
礼拝に出席した陳其邁(ちんきまい)市長は、台湾に民主主義、自由を定着させたと李氏の功績を振り返るとともに、命に替えて台湾を守ることを約束した。
地元出身の医師で、ネットメディア「民報」の創業者でもある陳永興氏は、「彼の忍耐や堅持、あくなき追求は、台湾人を生まれ変わらせ、尊厳と志、理想に満ちた新国家を建設するためのものだった」と述べ、李氏の信仰や生命哲学、武士道精神を忘れてはいけないと念を押した。
(王淑芬/編集:塚越西穂)
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