兵庫県新温泉町に屏東県から防護服や感染予防手袋など大量の医療物資寄贈

 台湾政府が4月のマスク200万枚につづき、防護服5万着を5月末までに日本に寄贈していたことを本誌でもお伝えしましたが、台湾からは交流している日本各地の自治体などに多くの医療支援物資が届けられています。

 5月27日、世界台湾同郷連合総会の李忠儒・亜州前総会長が近畿大学に留学していたことや東大阪市議の野田しょう子市議が台湾との友好交流活動を積極的に推進していたことを縁として、東大阪市に医療用防護衣300着とマスク2000枚が寄贈され、同じ日、友好都市である嘉義県新港郷の新港文教基金会から布マスク5000枚を贈られた岐阜県飛騨市は「飛騨市の小中学校は6月から本格的に学校が再開する予定であり、いただいたマスクは、飛騨市内の小中学校に配布し、児童、生徒、先生が大切に使わせていただきます」と御礼メッセージをフェイスブックで発表しています。

 本当に枚挙に暇がないほどです。

 このほど、交流を続けている屏東県から兵庫県新温泉町に防護服とフェースシールド、感染予防用ゴーグル各100個と感染予防手袋2500組が贈られたそうです。産経新聞が伝えていますのでご紹介します。

 本会理事で愛知県支部事務局長や本会青年部部長を兼ね、また日台若手交流会代表もつとめる加藤秀彦氏が、台湾政府による海外への医療物資支援や台湾政府及び民間団体による日本への支援物資についてまとめています。こちらもご参照ください。

◆加藤秀彦公式サイト:台湾コロナ対外支援まとめ https://kato-hidehiko.asia/taiwan-is-helping/

—————————————————————————————–台湾から大量医療物資 兵庫・新温泉町「友好深めたい」【産経新聞:2020年6月25日】https://www.sankei.com/article/20200625-RLC3BZNPZ5IOZCBHEQQZC6U4JU/

 新型コロナウイルス感染対策に役立ててほしいと、兵庫県新温泉町と交流のある台湾の自治体から、同町に大量の医療物資が届けられた。西村銀三町長は「大変ありがたい。将来につながる友好関係を深めていきたい」と感謝した。

 寄贈したのは、台湾最南端の屏東(へいとう)県。医療物資は防護服とフェースシールド、感染予防用ゴーグル各100個と感染予防手袋2500組。

 台湾観光局によると、同県は熱帯地方に位置し、人口約85万人。「台湾の南洋」ともいわれ、国内有数の観光地として知られる。平成27年、同県の訪問団が新温泉町の湯村温泉に宿泊、地元住民らと交流したことで交流が始まった。

 29年からは県立浜坂高校の生徒代表を同県に派遣し現地の学校などと交流。昨年からは、浜坂高と同県の東港高級中学が姉妹学校となるなど絆を強めている。

 台湾は新型コロナの早期封じ込めに成功し、国際社会から高い評価を受けている。台湾系の団体からの支援は物資不足に悩む日本各地の自治体に及んでいる。

 同県からは5月に、同町国際交流協会に「医療物資を提供したい」との連絡があり、今月初めに町役場で贈呈式があった。

 物資の箱には、同県の位置を示す地図に台湾の旗と日本の国旗が並んだ大きなステッカーが張られ、「HEALTH FOR ALL」の記載とともに、日台交流が強調されていた。

 医療物資は公立浜坂病院などで活用している。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。