現在、台湾と国交を結ぶ太平洋のマーシャル諸島共和国、ナウル共和国、パラオ共和国、ツバルの4カ国のうち、マーシャル諸島、ツバル、ナウルの駐台大使が参加し、米国の対台湾窓口機関「米国在台協会」(AIT)の招きで、日本、英国、ニュージーランド、カナダの駐台代表も参加したという。
産経新聞は、台湾の呉釗燮・外交部長はこの対話で「中国は、9月に台湾とそれぞれ『断交』したソロモン諸島で軍港建設を、キリバスで米国の衛星や弾道ミサイルを追跡するレーダー施設の建設を目指していると指摘した」と報じている。
—————————————————————————————–米台当局間で初の「太平洋対話」 中国の「拡張主義」に対抗【産経新聞:2019年10月7日】https://www.sankei.com/world/news/191007/wor1910070015-n1.html
【台北=田中靖人】台湾と外交関係のある太平洋諸国4カ国への援助について協議する米台共催の「太平洋対話」の初会合が7日、台北で開かれた。米国からは国務省のオードカーク次官補代理(太平洋諸国担当)が出席した。台湾の外交部(外務省に相当)は「米台当局間の公式対話」と位置付けている。
オードカーク氏は開幕式で「トランプ大統領とポンペオ国務長官を代理してこの対話を始動する」とあいさつ。太平洋地域での中国の影響力拡大を阻止するため、台湾の役割を重視する米国の方針を印象づけた。
台湾の呉●(=刊の干を金に)燮(ご・しょうしょう)外交部長(外相)は「太平洋諸国の(民生)改善のための国際協調が、専制国家の拡張主義の挑戦を受けている」と中国を批判。中国は、9月に台湾とそれぞれ「断交」したソロモン諸島で軍港建設を、キリバスで米国の衛星や弾道ミサイルを追跡するレーダー施設の建設を目指していると指摘した。
会合には、海外出張中のパラオを除き台湾と外交関係がある太平洋3カ国の「大使」のほか、日本、英国、ニュージーランド、カナダの対台湾窓口機関の代表(大使に相当)も出席した。今後は、米台交互に年1回開催する方向で検討している。