これを受け、台湾の呉釗燮・外交部長はソロモン諸島との断交を発表、日本経済新聞は「中国がソロモンの国会議員を買収して断交を手引きしたとし『強く非難する』と述べた」と報じている。
これで、台湾と国交を結ぶ太平洋の国交国は、キリバス共和国、マーシャル諸島共和国、ナウル共和国、パラオ共和国、ツバルの5カ国となった。また、蔡英文政権が発足して以来、断交国は下記の6ヵ国で、国交締結国は16ヵ国。
1)2016年12月21日:サントメ・プリシンペ民主共和国2)2017年6月13日:パナマ共和国3)2018年4月30日:ドミニカ共和国4)2018年5月24日:ブルキナファソ5)2018年8月21日:エルサルバドル共和国6)2019年9月16日:ソロモン諸島
—————————————————————————————–台湾、ソロモンと断交 国交国16カ国に 呉外相「極めて遺憾」【中央通信社:2019年9月16日】http://japan.cna.com.tw/news/apol/201909160004.aspx
(台北 16日 中央社)呉ショウ燮外交部長(外相)は16日夜、太平洋の島国ソロモン諸島との外交関係断絶を発表した。中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ国は16カ国になった。(ショウ=金へんにりっとう)
ソロモンのソガバレ首相は同日、内閣会議を開き、台湾と外交関係を断絶し、中国と国交を樹立することを決めた。これに対して呉部長は「極めて遺憾であり、強く非難する」と述べた。
中華民国は1983年にソロモン諸島と国交を樹立。ソロモンは台湾が外交関係を有する太平洋の国のうち、面積(2万8450平方キロメートル)、人口(約60万人)ともに最大だった。残る太平洋の国交国はキリバス、マーシャル諸島、ナウル、パラオ、ツバルの5カ国。
蔡英文総統が2016年5月に就任して以来、台湾と断交した国は6カ国目。
(侯姿瑩/編集:名切千絵)