台湾の声ニュース 2014.3.26 20:30 多田恵
本日、「台北駐日経済文化代表処」前にて、台湾の立法院を占拠した学生たちを支持し、馬英九政権による残虐な鎮圧に抗議する「3.26 頑張れ(加油)台湾民主運動!緊急国民行動!」が行われた。
頑張れ日本!全国行動委員会と台湾研究フォーラムが主催したこの抗議行動に、台湾人留学生をはじめとする台湾人も参加して、関心の高さを示した。日本および台湾、そして法輪功のメディアも取材に現れた。
また、作家の黄文雄氏のほか、台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長も駆けつけ、立ち上がった青年たちに声援を送った。
また、いわゆる「外省人」に分類されるのであろう、山東省籍という女性が、国民党は解散すべきであると挨拶し、「馬英九下台!(馬英九は辞職せよ)」と求めると、現場にいた台湾の人たちも「馬英九下台!」と声を挙げていた。馬英九に対する失望感が大きいようだ。
また、参加した日本人のうち、数人が台湾語で挨拶をして、場が盛り上がった。
主催者が抗議文書の受け渡しを代表処に打診したところ、代表処側は当初は門を閉ざして、受け取らない姿勢を示していたが、最終的には職員を出して対応させた。代表処の職員が出てくると、台湾人主婦が連れてきた男の子がヒマワリの花を職員に差し出し、職員もそのヒマワリを受け取った。
水島聡氏と永山英樹氏が読み上げた主催団体による抗議文書のほか、在日台湾同郷会を含む4団体の共同抗議声明が読み上げられ、代表処の職員に渡された。
また、東京都議会議員であった吉田康一郎氏も駆けつけ、集まった人々はそのスピーチに聞き入った。
青天白日満地紅旗を振りたいという留学生もいた。台湾の旗だと思っているのだろう。台湾を愛する気持ちはすばらしい。しかし、今回のサービス貿易協定問題の根源の一つは中華民国体制が中国を外国として扱っていないことにある。それで中国人が金を積めば数年で台湾で公務員にもなれるという問題が生じている。それに、国家の暴力に抗議するときに、その国家が押し付けている国民党のマーク入りの旗を振るというのも、よく考えてのこととは思えない。週末には、日本各地で台湾人の若者による連帯活動が行われる(後ほど別の記事で紹介予定)。台湾の若者たちが台湾について考え、日本人に伝える良い機会になるであろう。
なお、主催団体代表の水島聡氏によると、チャンネル桜のサーバーが香港経由でネット攻撃を受け、ダウンさせられているという。