9月26日(土)東京都港区六本木にて「中華人民共和国建国60周年に抗議する チベット・モンゴル・ウイグル三民族連帯集会&デモ」を行った。
主催は三民族連帯集会実行委員会で、昨年10月のシンポジウムとデモに続いて、2回目の活動となった。
午前11時半過ぎより三河台公園にて集会を開始し、黙祷の後、参加団体諸団体および三民族連帯の抗議行動を支援してくださる以下の方々よりスピーチが行われた。
ペマ・ギャルポ氏(横浜桐蔭大学教授)
ケレイト・フビスガルト氏(内モンゴル人民党日本代表)
オルホノド・ダイチン氏(モンゴル自由連盟党幹事長)
イリハム・マハムティ氏(世界ウイグル会議日本全権代表、日本ウイグル協会会長)
王進忠氏(中国民主団結聯盟副主席・日本部分主席、民主中国陣線本部外交委員会アジア主任)
田中健之氏(日本チベット友好協会会長)
西村幸祐氏(ジャーナリスト・チャンネル桜キャスター)
小坂英二氏(荒川区区議会議員)
沈伯文氏(在日台湾人アジア人権研究会、東京逆転本部)
永山英樹氏(台湾研究フォーラム)
また以下の方々よりメッセージが寄せられた。
牧野聖修氏(衆議院議員、アジアと中国の民主主義を考える会会長)
ツェリン・ドルジェ氏(Students for a Free Tibet Japan代表)
藤井厳喜氏(国際政治学者)
高田純氏(日本シルクロード科学倶楽部会長)
諸氏のスピーチとメッセージとにより、中国によって支配されるチベット、南モンゴル、ウイグルの悲惨な現状と、それを解決するためには三民族が連帯し、更に台湾や日本が連帯していくことの重要性とが確認された。
集会の後はデモ行進をし、三民族の旗や「チベットに自由を、モンゴルに人権を、ウイグルに平和を」などのプラカードを掲げて沿道にアピールした。合計300人程のデモ隊列は三河台公園から六本木通りを通り、笄(こうがい)公園まで行進した。
笄公園から中国大使館に抗議と抗議文の投函とに行ったが、3グループそれぞれ5人ずつの代表者らを見送ってから解散となった。
投函した抗議文は以下の通り。
「抗議文
チベット、モンゴル、ウイグルの三民族は、もともとは中国とは別個の歴史伝統、民族の文化を持っていた。しかし現在は、中国共産党による一党独裁体制のもとで、民族独自の言語、歴史、伝統、文化が破壊されている。民族言語による教育は制限され、民族文化の根幹を成す宗教活動の権利も奪われ、そうした文化破壊や人権弾圧に対して抗議をする人々は逮捕され拷問を受けている。
さらに、現地の民族の人口増加を上回るスピードで漢民族を入植させ、現地に於いても文字通りの「少数民族」へと追いやろうとしている。中華人民共和国に支配されて以来、多くの人々がその犠牲となってきた。昨年3月のチベット、今年7月のウイグルで起きた平和的なデモ隊に対しての政府の対応に見られるように、暴力的な統治は現在も続いている。これはまさに民族浄化政策と呼ぶべき暴政といえるだろう。
さらに中国共産党政府は、これら民族浄化政策だけにとどまらず、現地の自然環境を破壊し、さらに核実験や核廃棄物によっておびただしい人的災害を引き起こしている。また、中国政府は、草原地帯の自然と共生してきた遊牧文化を制限し、無計画な乱開発によって生態系を破壊し砂漠化を招いている。
私達、チベット、モンゴル、ウイグルの三民族は、この残酷な状況におかれている原因は中国共産党政権の独裁にあるものとして、これに断固抗議する。
そして、自由と民主主義の国家にある日本と台湾の国民として、隣国中国で繰り広げられているこの現状に対して強く抗議する。
・中国共産党政権は、これまで行ってきた民族政策がまったくの失敗であったことを真摯に受け止め、民族浄化政策を即刻停止せよ。
・中国共産党政権は人類すべての普遍的権利である、言論の自由、結社の自由、信教の自由、民主主義の確立、そして民族自決権を承認せよ。
・中国共産党政権は国際社会の一員として、環境破壊政策を停止せよ。
・多数の犠牲者を出した昨年のチベット、今年のウイグルの事件に対して、また、深刻な被害を起こしているであろう核汚染に対して、国際的な調査団による現状調査と適切な措置を受け入れよ。
2009年9月26日 三民族連帯集会実行委員会」