た「桜植樹式とお花見ツアー」(参加者50名)が多大な成果を挙げて帰国した。
2月9日、宿泊した台中のホテルから仮植え地の南投県の名間に向い、移植してある1,000
本の苗木に、台湾の李登輝之友会の黄崑虎総会長ら約80名の参加者全員で日本からの参加
者や桜募金の篤志者の名前が書かれた赤いリボンを結び付けた。
背丈ほどの苗木の中に2輪の花をつけたものがあり、風邪で急遽欠席となった園田天光
光・育桜会理事長の名前を書いたリボンを結んだのが印象的だった。
第一の移植地である山紫水明の南投県鹿谷郷(郷は郡に相当)竹林村においては、南投
県の李朝卿知事や陳朝旺農業局長、鹿谷郷の林光演郷長、竹林村の林信記村長らとともに
小学生など50名ほどが出迎えて移植式と記念碑の除幕式が行われた。式典では育桜会の松
前孝廣副理事長と本会の柚原正敬事務局長が挨拶した。
その後、台南に向かい、烏山頭ダムを船で見学し、八田與一技師のお墓と銅像を参拝、
黄崑虎先生のご自宅で夕食を振る舞っていただいた。
翌10日は台南県の善化鎮にある「南部科学工業園区」(通称:台南サイエンスパーク)
でも移植式と記念碑除幕式典が行われた。ここは開通したばかりの新幹線の車窓から見下
ろせる絶好の地に250坪もの土地を確保している。式典には奇美実業の創始者の許文龍氏も
出席し、自らマンドリンで「さくら」や「春が来た」「望春譜」などを弾いて歓迎した。
昼食後はその新幹線に台南駅から乗車し、板橋駅まで快適なひと時を過ごした。
夜は台北の国賓大飯店で歓迎晩餐会が開かれ、会場には池田維大使ご夫妻、蔡焜燦先生
ご夫妻、羅福全ご夫妻、黄昭堂先生、呉阿明先生はじめ関係者約150名が出席する盛大な会
となった。
最終日は最初に河津桜が植えられた新竹市へ向った。ここでは時間の都合などで花見は
できなかったが、最初に贈られた桜が今年も立派に花を咲かせているのが見え、今年1月末
、新たに移植された310株の河津桜の苗木も見ることができた。式典には林政則市長や国会
議員なども出席、張震天・新竹李登輝之友会会長自ら司会をつとめ盛大な歓迎を受けた。
来年もまたこの桜交流は続けられる。 (編集部)