【早川友久記者:16時】李登輝前総統ご一行は本日午後1時30分、江東区の芭蕉記念館を見学に訪れた。記念館には山!)孝明・江東区長や中津川博郷・前衆議院議員、都議会議員、区議会議員が出迎え。
見学後、俳諧の交歓の際には、李登輝ご夫妻は「深川に芭蕉を慕ひ来夏の夢」と詠み、山崎区長は「古(いにしえの)旅路を祝う若葉かな」と詠んだ。山崎区長の句の中の「若葉」には、李登輝ご夫妻の若々しさとの掛詞になっているそうである。
芭蕉記念館からは、李登輝氏へ杖が贈られた。旅立つ人に旅の安全を祈って杖を贈る習慣は日本古来からあり、それに因んだもの。報道陣へ見せびらかす李氏も嬉しそう。
一行は記念館と隅田川沿いにある松尾芭蕉像を見学、地元住民の皆さんの歓迎を受けてから、芭蕉が住まいとした庵の跡地とされている芭蕉神社へ。300年前の芭蕉と同じく5月に旅立つ奥の細道へ思いを馳せていた。
台湾の李登輝前総統が芭蕉記念館など訪問、自作俳句も披露
【5月31日 読売新聞Web版】
李登輝前総統はまず東京・江東区の芭蕉庵史跡展望庭園を訪ねた
来日中の李登輝・前台湾総統(84)は31日、東京・深川の「江東区芭蕉記念館」を訪問、近くの芭蕉庵跡地などを見学した。
李氏は同館で、「深川に芭蕉を慕ひ来(き)夏の夢」との自作俳句も披露、訪日の第一目的である「奥の細道」ゆかりの地巡りをスタートさせた。
俳人、松尾芭蕉の業績を紹介する同館では、山崎孝明区長らに案内され、「日本文化とは何かという問題を、『武士道』『奥の細道』を基礎として勉強したいと、今回来ました」とあいさつした。
2日からは東北地方などを巡る予定だが、「年なので(奥の細道全行程の)半分しか回れない。残りは来年に」と、再度の訪問への期待もにじませた。
一方、靖国神社については、「兄が祭られているのに、もう60年も行っていない」と記者団に述べ、改めて参拝への希望を表明した。ただ、同行筋によると、靖国神社訪問の具体的な日程は入っていないという。