台湾少年工出身者の台湾高座会と高座日台交流の会などが靖国神社を参拝

昨日午前、来日中の台湾高座会(台湾少年工出身者でつくる友誼団体)の李雪峰会長
や何春樹副会長ら33名が、高座日台交流の会の野口毅名誉会長や佐野た香会長ら約30名
とともに靖国神社に昇殿参拝した。

 靖国神社には27,864柱の台湾出身戦歿者が祀られており、台湾少年工は軍属として神
奈川県の高座海軍工廠に来て、うち60柱が空襲や病気で戦歿している。

 昇殿参拝に当たっては靖国神社の南部利昭宮司も挨拶に見え、一昨年の訪台の折に李
雪峰会長らとともに新竹県北埔の南天山済化宮を参拝した話などを披露。

 また、9時30分からの昇殿参拝には、台湾協会の園部逸夫会長、斎藤毅理事長、日台
交流教育会の草開省三専務理事、日本李登輝友の会の柚原正敬常務理事、台南会の三宅
教雄会長、日台交流会の渡邊隆会長、松澤寛文副会長、台湾出身戦没者慰霊の会の高山
武氏など日本人有志も駆けつけて共に台湾出身戦歿者の御霊を慰霊顕彰した。

 参拝の後は靖国会館において懇談の場が設けられ、野口名誉会長の司会の下、佐野会
長や李雪峰会長の挨拶に続き、園部・台湾協会会長、草開・日台交流会専務、そして懇
談会から参列した小田村四郎・日本李登輝友の会会長などがそれぞれ歓迎の辞を述べた。

 南部宮司も交えた記念撮影の後は昼食を共にしつつ、斎藤・台湾協会理事長や柚原・
日本李登輝友の会常務理事、懇談会から参加した全日本学生文化会議の外村聖典氏らが、
訪台時の思い出や台湾少年工にまつわる話を披露した。

 最後に、皆で「ふじの山」「故郷」「夕焼けこやけ」を声高らかに歌った。日台の絆
を保ち続けてくれた台湾少年工の方々も、昭和のはじめに生まれているので齢すでに80
前後となっている。いつまでもお元気でと祈りを込めて歌いつつ別れを惜しんだ。今年
の台湾高座会の大会は11月13日に高雄で開催される。          (編集部)



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