座台日交流協会」(李雪峰会長、略称:台湾高座会)の主催により、第21回台湾高座会大
会が台湾・高雄市で開かれた。約600名の台湾少年工が参加し、日本からは高座日台交流
の会の佐野た香会長や野口毅名誉会長らが訪台した。式典には齋藤正樹・日本交流協会台
北事務所代表(駐台湾大使に相当)などが来賓として祝辞を述べている。
齋藤代表は初参加だったが、事前に野口毅編著『台湾少年工と第二の故郷』(展転社、
平成11年刊)を何度も読み返して参加したという。野口毅氏とも初対面だったが、顔を合
わせるなり「やあ、野口さん」と挨拶された。これには野口氏もビックリして訳を尋ねた
ところ、上述のような次第だったという。
第21回台湾高座会大会には多くの方が祝辞を寄せている。甘利明・行政改革大臣、亀井
善太郎・衆院議員、園部逸夫・台湾協会会長(斎藤毅理事長との連名)、中沢勝義・元厚
生労働省社会援護局業務課長、古田島洋介・日台交流教育会会長、そして本会の小田村四
郎会長などだ。 ここでは小田村会長の祝辞をご紹介したい。
また、昨日付の読売新聞が台湾少年工だった呉春生(くれ・はるお)氏を取材し、その
軌跡を紹介しているので次に紹介する。 (編集部)
祝 辞
ご列席の皆様、今年で第二十一回目を迎えられた台湾高座会大会の開催に心からお祝い
を申し上げます。
顧みますと、阿川弘之氏を会長に日本李登輝友の会が設立された翌年の平成十五年十月
二十日、神奈川県の座間市立市民文化会館において台湾高座会の六十周年歓迎大会が開催
され、その席に私も阿川会長とともに出席させていただきました。ここでは卒業証書の授
与式が行われ、いただいた台湾少年工の方々が満面感激の面持ちで、両手でその卒業証書
を高々と掲げられていた光景が忘れられません。
奇しくもこの日は皇后陛下の御誕辰日に当り、また聞くところによりますと、五十周年
の歓迎大会が大和市で行われたのは平成五年六月九日だったそうで、この日は皇太子殿下
の御成婚の当日でした。どうやら台湾少年工の方々と日本の皇室は何か不思議なご縁で結
ばれているように思えてなりません。
本来なら私自身も出席して、直接お祝い申し上げたかったのですが、遠く台湾は高雄の
地での開催であり、書面をもってご祝辞を申し述べる次第です。
最後になりましたが、台湾高座会大会のご盛会ならびに皆様のご健勝を心からお祈り申
し上げます。
平成二十年十一月十三日
日本李登輝友の会会長 小田村 四郎