http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/kbn/02100705/02100705.html
台湾で活躍! 袋井市出身の偉大な水利技師 鳥居信平の胸像除幕式を行います
袋井市では、台湾での鳥居信平の水利事業に対する功績をたたえ、台湾屏東県から鳥居
信平の胸像を寄贈されました。胸像除幕式を次の日程で行います。
※当日は、山梨地区の祇園祭りで、会場周辺が大変混み合っています。
交通事故などに、注意してお越しください。
■日 時:7月12日(日) 午前10時〜11時
■会 場:月見の里学遊館(袋井市上山梨4-3-7) 電話0538-49-3400
◇申し込みは、不要です。直接会場へお越しください。
■問合せ先:秘書広報課秘書係
TEL:0538-44-3103
E-MAIL:hisyo@city.fukuroi.shizuoka.jp
技師の鳥居信平たたえ 胸像あす除幕 日台つなぐ環境ダム
【7月11日 産経新聞】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090711-00000078-san-soci
台湾南部の屏東(へいとう)県にある環境ダム「二峰[土川]」。地下にせきを作り、
伏流水を集める地下ダムとして、鳥居信平(のぶへい)が1923(大正12)年に完成させた。
その功績をたたえ、台湾から出身地の静岡県袋井市に胸像が贈られ、12日に除幕式が開か
れる。
鳥居は東京大学で土木工学を学んだ後、「台湾製糖」に就職、パイワン族など地元の人
の飲料水や潅漑(かんがい)のためのダム建設に着手した。大武山系から一気に台湾海峡
まで流れる全長42キロの林辺渓は急流のため、地元では長い間、雨期の洪水と乾期の干魃
(かんばつ)の繰り返しに苦しめられてきた。
このため、鳥居は流量に左右されない伏流水をせき止める当時の日本でもなかった地下
ダム方式を採用することを決めた。一見すると普通の川のように見え、ダムの存在自体が
わからないが、豪雨や干魃の影響を受けず、安定して飲料水を確保でき、現在でも、20万
人に1日3〜12万トンを供給している。
「水の奇跡を呼んだ男」(産経新聞出版)で鳥居の半生を描いた平野久美子さんは「電
力も要らず維持管理にお金もかからない。80年も前にロハスを実践していたことに正直、
驚きました」と話す。
鳥居と二峰[土川]の存在は民間事業だったこともあり、台湾総統府が実施した公共事
業と比較して、知名度が低かったが、2007年に風景文化資産に指定されるなど、環境を先
取りした施設として、注目を集めている。
「台湾の戦後世代は日本統治時代の遺産を探し、自分たちの未来に生かそうとしていま
すその一つが鳥居のダム。今回の交流をきっかけに、日本と台湾が水問題を共有する水の
きずなが強くなればと思っています」。平野さんはそう願っている。
●李登輝元総統も推薦!
「鳥居信平がつくった地下ダムが、今も役に立っている。実に頭の下がる思いがします。
この偉業を語り継ぐ義務が、我々にはあるでしょう」
■著 者 平野久美子
■書 名 水の奇跡を呼んだ男−日本初の環境型ダムを台湾につくった鳥居信平
■体 裁 四六判、上製、240ページ
■発 行 産経新聞出版
■発売元 日本工業新聞社
■定 価 1,680円(税込)
■発行日 平成21年6月2日
http://www.sankei-books.co.jp/books/title/9784819110587.html