蔡焜燦先生が代表をつとめる「台湾歌壇」の事務局長の三宅教子(みやけ・のりこ)さんは
昨年、『光を恋ひて』という歌集を上梓されている。三宅さんはかつて、台湾に美しく正しい
日本語を残そうと活動を続けている「友愛グループ」の機関誌『友愛』(第8号)に「河津さく
ら」と題して一連の短歌を発表されたことがあります。
昨年、『光を恋ひて』という歌集を上梓されている。三宅さんはかつて、台湾に美しく正しい
日本語を残そうと活動を続けている「友愛グループ」の機関誌『友愛』(第8号)に「河津さく
ら」と題して一連の短歌を発表されたことがあります。
すでに本誌でも紹介したことがありますが、上で河津桜について紹介しましたので改めてこ
こにご紹介します。
ちなみに、「台湾歌壇」前代表の鄭埌耀さんは「台湾歌壇」通し、長年短歌の普及活動
に取り組まれてきた活動が評価され、昨年秋の叙勲で旭日双光章を受章されています。
また2月23日、「台湾歌壇」は創立45周年を記念して、南部と北部の会員が一堂に会して合同
歌会と記念祝賀会を台南で開催します。奇美実業創業者の許文龍氏と氏の音楽グループによる
演奏もあるとのこと。日本からも、本会理事で日台交流教育会の草開省三氏や「台湾歌壇」同
人で歌人の福永眞由美さんなど多くの方が駆けつけられるそうです。
祖国より贈られ来たる河津さくら紅ほのぼのと花開きをり
接木され一年の若木健気にもうすべにの花幾朶を咲かす
新竹の地に花咲かせ育ちゆくやさしき人らの見守る中を
日本より贈られ来たるも接木のも河津さくらはすくすく育つ
日本より嫁ぎきたれる河津さくらこの地の人らの愛受けて咲く
台湾にさくらを送り続けむと日本李登輝友の会起つ
日本と台湾結ぶ麗しき河津さくらの花の橋かも
雨かぜも厳しき日差しも耐へませと河津さくらの若木に手を当つ
去年(こぞ)植ゑし河津さくらの咲くと言ふ霧社の花守り王海清さんは
歳月を経(ふ)りゆくほどに台湾の桜となりて満天に咲け
これよりは桜前線台湾を起点となすと思(も)へばうれしも