年会が開かれました。今年最後となる歌会には、日本からも斎藤毅・前台湾協会理事長や
柴公也・熊本学園大学教授、白崎一衛・日本李登輝友の会理事など57名が参加。
この日は併せて代表などの役員改選も行われ、現代表の蔡焜燦氏が満場一致で引き続き
代表に選出されました。同じく副代表に曾昭烈氏、常務委員(事務局長)に三宅教子さ
ん、常務委員(会計)に黄敏慧さん、常務委員に鄭昌氏などが選出され、来年度も今年度
と同じ布陣で臨むこととなったそうです。
この日に提出された歌は97首。参加者から4票以上の得票を集めた歌は下記の4首でした。
・つつがなく米寿の年も暮れむとす卒寿めざしてサアもう一息 (高淑慎)
・病み老いて雇へるメイド病室の窓に黙して遠き空見る (蘇楠榮)
・冬枯れの落葉敷き詰む銀杏道風に舞ひ散り冬日輝く (原正人)
・叙勲式許文龍氏の晴れ姿我らが誇りと慶賀に堪えず (黄敏慧)
黄敏慧さんが秋の叙勲で旭日中綬章を受章された許文龍氏を寿いで詠まれましたが、許
文龍氏と昵懇の蔡焜燦代表も次の歌を出されています。
・畏友許氏大和の国の天皇(すめろぎ)の秋季叙勲のめでたきろかも (蔡焜燦)
11月28日に控訴審の判決が言い渡されたNHK「JAPANデビュー」裁判をテーマと
した歌もありました。
・日の本に良識あるを確かめて高許月妹ほつと一息 (傳田晴久)
・NHK一万人訴訟控訴審胸のつかへの消ゆる判決 (三宅章文)
台湾歌壇の詠草を見ていると、歌壇や歌の仲間を詠む歌も少なくないことに気づかされ
ます。毎月、歌会が待ち遠しいなどの歌が出てきます。12月も次のような歌があり、歌会
の雰囲気がよく伝わってきます。
・朋集ひ楽しく過ごす短歌会幼き日の遠足に似たり (荘進源)
・短歌(うた)の友年問はずみな我の良き人生モデル努力の指標(しるべ) (陳秀鳳)
・祖母よりの大和の言葉時とともに掛け替へのなき絆を紡ぎ (イスタダ)
台湾歌壇の開催日は毎月の第4日曜日、午前11時から國王大飯店で開かれています。日本
からも参加できます。詳しくは事務局までお問合せください。
◆台湾歌壇
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