昨日の本誌で、日台漁業交渉で最大の問題となっている操業範囲の拡大について日本側
が同意したことで正式協議に入るようだとお伝えした。
が同意したことで正式協議に入るようだとお伝えした。
昨日の台湾メディアの報道によると、さらに具体的な内容について、日本政府は台湾と
の非公式協議で、尖閣諸島周辺12海里における台湾漁船の自由な操業を認める方針を示
し、4月末までに備忘録を交わす予定だと伝えている。
尖閣諸島の主権を守り、東シナ海を「平和な海」にする最良策は台湾と漁業協定を締結
し、中国漁船を立ち入らせないことにある。
尖閣海域での台湾漁船操業を許容へ…島上陸など挑発せぬことが条件
【サーチナ:2013年4月4日】
中国新聞社など中国大陸メディアは4日、日本が、台湾の漁船の尖閣諸島から12海里内の
海域で操業することを認めたと報じた。日台漁業協定締結の予備交渉で、日本側と合意に
至ったと、台湾・外交部の林永楽部長が述べたという。日本側の条件として「島上陸など
の挑発行為は行わない」ことが付け加えられたという。
合意事項の細則については、今後も協議を続けるが、日本側は「善意」として、尖閣諸
島の陸地から12海里内の領海内における台湾漁船の操業を認める。台湾は尖閣諸島を「中
華民国領」としているが、東シナ海について主張を続けている「争いを据え置き、共同開
発する」との考えから、領土問題には言及せず、漁業協定を結ぶ方針という。
実際には、台湾漁船の尖閣諸島から12海里以内への進入を無制限に認めるのではなく、
日台双方が操業可能な海域などについて、取り決めをすることになる。林部長は「細かい
交渉のため、あとわずかな時間が必要だ。台湾の人々に、よい知らせを伝えられるはず
だ」と、交渉締結に期待を示した。