ど7月24日以降の動きをご紹介しました。
ところが、不思議なことに地元紙の「河北新報」は24日に仙台入りしたことや瑞巌寺で植樹され
たこと、千年希望の丘の慰霊碑に献花されたことをインターネット版で伝えていましたが、なぜか
25日夜に仙台市内の勝山館で行われた「李登輝先生を歓迎する夕べ」は紙面のみで、インターネッ
ト版には掲載しませんでした。
この「李登輝先生を歓迎する夕べ」の主催者は宮城県庁、宮城県日台親善協会、日本李登輝友の
会宮城県支部の三者。230人以上が参加し、村井嘉浩(むらい・よしひろ)知事や本会の小田村四
郎会長名代として常務理事でもある梅原克彦(うめはら・かつひこ)前仙台市長も歓迎挨拶し、仙
台出身の清野智(せいの・さとし)JR東日本取締役会長による乾杯の発声、また江口克彦(えぐ
ち・かつひこ)参議院議員、安藤俊威(あんどう・としたけ)宮城県議会議長なども挨拶する一大
イベントでした。
紙面では、李元総統がにこやかに手を振られる写真まで掲載しながら、どうしてインターネット
版に掲載していないのか、本当に不思議です。
ちなみに、本会の梅原常務理事は、李登輝元総統の2001年からのご来日経過を振り返り、2007年
になって、台湾観光客のノービザと相俟って「東京に入らない」「いかなるところでも講演しな
い」「いかなるところでも記者会見しない」「公の場で政治家と会わない」という4つのビザ発給
条件が撤廃されたことを紹介しました。会場のあちこちでうなづきながら真剣に聞く様子がとても
印象的でした。
河北新報紙には、梅原氏が述べたこれまでの経緯についてご紹介いただきたかったと、残念で
す。紙面ではどういう記事になっていたか、下記にご紹介します。
なお、会場には、本会関係者では、青森県支部の菊池晃・支部長、岩手県支部の佐々木孝・支部
長、福島県支部の林慎平・支部長、山形県からは五十嵐真徳・理事、秋田県からは2007年に李元総
統が宿泊された都わすれの女将の佐藤京子さん、長田幸子さん姉妹、東京からは拓殖大学の渋谷
司・海外事情研究所教授なども駆けつけ、本当に盛会でなによりでした。
李登輝氏来県 夕食会で歓迎 仙台・県などが開催
【河北新報:2015年7月26日】
写真:夕食会で拍手に手を挙げて応える李氏=25日午後6持すぎ、仙台市青葉区の勝山館
来県中の元台湾総統、李登輝氏を歓迎する夕食会が25日、仙台市青葉区の勝山館で開かれた。県
や県日台親善協会などの共催で、約230人が参加した。
村井嘉浩知事が「東日本大震災では台湾に多くの支援をいただいた。大変な尽力をした李先生に
感謝する」とあいさつ。日李登輝友の会常務理事の梅原克彦前仙台市長は「日台は運命共同体。交
流を一層深めよう」と呼び掛けた。
李氏の来県は2007年6月以来。25日は前回に続き松島町の瑞巌寺を訪れ、自作の句「松島や光と
影の眩(まぶ))しかり」を刻んだ碑のそばで記念植樹を行った。
夕食会で李氏は「震災で仙台や松島がかなり被害を受けたと聞き、心を痛めた。しかし、車窓に
は前回と変わらない麗しい風景が広がっていた。復興に努力した皆さんに敬意を表する」と日本語
で述べ、大きな拍手を受けた。
李氏は26日、岩沼市の「千年希望の丘」で献花し、震災犠牲者を慰霊した後、仙台空港から帰国
する。