日本と台湾の提携ではロープウェイ同士の提携は珍しい。
これまで2016年8月に浜名湖ロープウェイと日月潭ロープウェイが「友好協定」を締結して以来、6件ある。
去る8月7日、7件目となる、香川県小豆島の寒霞渓（かんかけい）ロープウェイと台北市にある猫空ロープウェイが「友好協定」を締結した。
調印式は台北市北投会館で行われ、北捷遊憩公司の黄清信董事長と台湾外交部亜東太平洋司の張淑玲総領事が立ち会い、北捷遊憩公司の趙孟成・代理総経理と、小豆島総合開発株式会社の佐伯直治・社長が調印したという。
立ち合った張淑玲氏は、本年7月下旬に帰台するまで台北駐日経済文化代表処横浜分処の処長をつとめ、鉄道に乗るのが大好きだったところから、2024年5月には伊豆急ホールディングスと台北メトロの「友好協定」締結を仲介するなど、日台の縁結び役をつとめていた。
伊豆急ホールディングスと台北メトロの「友好協定」締結のときには、同時に、下田ロープウェイ（伊豆急ホールディングス）と猫空ロープウェイが姉妹提携の「友好協定」を結んでいるが、これも張淑玲氏のアイディアだった。
前年（2023年）の9月15日には静岡市の日本平ロープウェイ（静岡鉄道）と猫空ロープウェイが「友好協定」を結んでいるが、これも張淑玲氏が日本平ロープウェイを訪れるなどして親交を深め、両社に提案したことで実現していた。
張淑玲氏は、今回の寒霞渓ロープウェイと猫空ロープウェイ「友好協定」でも仲介役を買って出ていたようで、日本を離れても日台の縁結び役をつとめている。
誠に心強い。
下記に、猫空ロープウェイと寒霞渓ロープウェイのホームページに掲載している記事と、「日本と台湾のロープウェイ提携一覧」（本会調べ）をご紹介したい。
◆北捷遊憩公司成立後首度跨國締結 猫空纜車與日本寒霞溪纜車簽署友好協定 【猫纜新聞稿：2025年8月7日】 https://www.gondola.taipei/News_Content.aspx?n=CD89BF7B570B52B7&sms=72544237BBE4C5F6&s=478AE9A0329309D6
◆日本と台湾のロープウェイ提携１）2016年08月28日 浜名湖ロープウェイと日月潭ロープウェイが「友好協定」を締結。
２）2018年05月09日 御在所ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」締結。
３）2023年09月15日 日本平ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」を締結。
４）2024年02月22日 別府ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」を締結。
５）2024年05月13日 下田ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」を締結。
６）2024年10月25日 鋸山ロープウェーと波観光鉄道と猫空ロープウェイが「友好協定」締結。
７）2025年08月07日 寒霞渓ロープウェイ（小豆島）と猫空ロープウェイが「友好協定」締結。
台湾の猫空（マオコン）ロープウェイと友好協定を締結しました！【寒霞渓ロープウェイホームページ：2025年8月8日】https://www.kankakei.co.jp/pickup/koyo/entry-594.html
小豆島総合開発株式会社が運営する「寒霞渓ロープウェイ」と北捷遊憩公司（台北メトロレクリエーション）が運営する「猫空ロープウェイ」は2025年8月7日(木)に友好協定を締結しました。
北捷遊憩公司の黄清信董事長と中華民國外交部亜東太平洋司の張淑玲総領事が立ち会う中、北捷遊憩公司の趙孟成代理総経理と小豆島総合開発株式会社の佐伯直治代表取締役社長が調印を行いました。
北捷遊憩公司の黄清信董事長は、猫空ロープウェイと寒霞渓ロープウェイはいずれも美しい自然景観の中に設置されており、訪れる人々を山林へと誘い、文化に触れるための観光の窓口であり、自然と人々をつなぐ架け橋となっていると説明。
弊社も猫空ロープウェイと様々な側面で相互交流とともに観光客の誘致を行い、台湾の人々と日本の人々に喜んでもらえることを心から願うと説明を行った。
また今後は双方で「持続可能な観光」を推進することで、台湾との交流・連携を強化し、日台観光協力の契機をさらに切り開いていきたいと表明した。
猫空ロープウェイは、台北市文山区山稜線にあり、全長は約4.03kmで片道30分となります。
ロープウェイに乗って猫空地区に行くと、まるで雲に乗って霧を駆り立て空を舞い上がるような体験とともに、山々が重なる壮大な山林の美しい景色を堪能することができます。
そして猫空地区に到着後は、独特な茶文化となる茶園から都市の風景を眺め、お茶を味わい食事をする体験で旅を満喫することができます。
台湾旅行の際には是非お立ち寄りください。
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