日本維新の会の馬場伸幸・代表が同党国会議員など10名で台湾を訪問

 昨日(8月1日)から、日本維新の会の馬場伸幸・代表が同党国会議員など10名で台湾を訪問している。同行する国会議員は党の重鎮クラスが多く、井上英孝・衆議院議員(常任役員)、やながせ裕文・参議院議員(総務会長)、音喜多駿・参議院議員(政調会長)、東とおる・参議院議員(常任役員)、石井あきら・参議院議員(副選対本部長)、柴田巧・参議院議員(副選対本部長)、中司宏・衆議院議員(政調副会長)の7名。

 3日までの滞在中、「蔡英文総統と会談すると共に游錫●立法院長(=国会議長)、呉[金リ]燮外交部長(=外務大臣)らを表敬訪問する。また、五指山国軍墓地で李登輝元総統の墓参りを行うほか、台湾東部・花蓮県などを訪れる予定」(Taiwan Today)だという。(●=方方の下に土)

 日本維新の会は日台関係の深化にも力を入れており、5月31日の衆院外務委員会において和田有一朗議員(維新)の「我々にとっては生命線ですよ、台湾は。国益をまったく共有するお互いの存在ですよ。我々が台湾を失うことがあったら、日本は立ち行かない」という発言に表れているように、日本維新の会の台湾認識は深い。

 政策提言「維新八策2022」では、台湾に関して「日台間の関係強化に向けて、日本版の『台湾関係法』を制定及び二国間の FTA の締結を目指します。また、台湾との情報共有を進めるため交流協会の駐在防衛担当を退職自衛官から現職自衛官の出向とし増員を図り、駐日台湾公館の公的化を図ります。台湾の国際関係機関へのオブザーバー参加を後押します」と謳い、本会の政策提言とほぼ同じ観点から提言している。  台湾側も日本維新の会の言動に注目し、7月25日から、民進党所属の郭國文・立法委員を団長として、羅致政、林静儀、何志偉、頼恵員、劉世芳の5人の立法委員や南投県議や台南市議6人などとともに来日し、日本維新の会の馬場伸幸・代表や藤田文武・幹事長などとも懇談したという。

 今回の党代表の馬場伸幸氏による政調会長や総務会長など党重鎮を引き連れての初の訪台は、台湾側に深い印象を残すものと思われる。

—————————————————————————————–外交部、日本維新の会の馬場代表らの訪台を「心から歓迎」【Taiwan Today:2023年8月1日】https://jp.taiwantoday.tw/news.php?post=240023&unit=149&utm_source=Taiwan+Today+JP+9&utm_medium=email&utm_content=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9+textlink

 日本の政党、日本維新の会による訪問団が1日より台湾を訪れている。外交部(日本の外務省に相当)は7月31日にプレスリリースを発表して歓迎の意を表した。以下、その内容要約。

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 日本維新の会による「中華民国(台湾)友好研討会台湾訪問団」が1日から3日まで台湾を訪問する。同訪問団は日本維新の会の代表、馬場伸幸衆議院議員以下、井上英孝衆議院議員、やながせ裕文参議院議員、音喜多駿参議院議員、東とおる参議院議員、石井あきら参議院議員、柴田巧参議院議員、中司宏衆議院議員及び同行スタッフら総勢10名。外交部は一行を心から歓迎する。

 一行は台湾滞在期間中、蔡英文総統と会談すると共に游錫●立法院長(=国会議長)、呉[金リ]燮外交部長(=外務大臣)らを表敬訪問する。また、五指山国軍墓地で李登輝元総統の墓参りを行うほか、台湾東部・花蓮県などを訪れる予定。

 日本維新の会は日本の野党第二党で我が国に極めて友好的。2018年に花蓮県で大地震が起きた際には1,000万日本円を寄付して被災地の再建を支援した。馬場衆議院議員は同党代表となってから今回初めて訪問団を組んで訪台し、台湾との友好関係発展に努め、台湾支持の立場を示す。

 台日双方の交流は頻繁で交流は密接。両国はいずれも自由、民主、法の支配、人権といった普遍的な価値を共有する重要なパートナーである。今回、日本維新の会の訪問団が台湾にやって来ることは我が国に対する重視と揺るぎのない支持を示しているほか、台日の実質的な協力関係のさらなるレベルアップを助けることにもなる。

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