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不屈のリーダー李登輝が迷える日本の若者に送る「10の箴言」
【李登輝】迷える日本の若者に送る「十の箴言」
メルマガ「台湾の声」にて紹介された「サピオ」2010年1月27日号からの記事を引用
【箴言一】逆境は最高の修行の場
【箴言二】大器晩成を目指せ
【箴言三】安易にカードを切るな
【箴言四】金で解決できることはすべて小事
【箴言五】小さく群れるな
【箴言六】人事の要諦・奥さんを観察せよ
【箴言七】恩讐を越え、大事を成し遂げろ
【箴言八】敵を使える知恵と器量を持て
【箴言九】トラブルメーカーに成ることも必要
【箴言十】信仰心を持つことはリーダーの最重要条件

【箴言十】信仰心を持つことはリーダーの最重要条件

 人間なら、だれしも迷う時がある。そして人間である限り、力や知恵の限度もある。だから信仰心を持つことは不可欠なのだ。信仰は迷い時の心の支えになる。

 李登輝氏がよくあげる例は、彼自身の台北近郊にある観音山への登山経験である。観音山は決して高い山ではないが、山頂が険しく、一人で立つのがやっとの危険な場所でもある。そこでは何があっても人には助けてもらうことはできない。

 李登輝氏は観音山の山頂で、頂点に立つリーダーと同様な、孤独と無力感を強く感じたと著書に書いている。更に「これまでの人生を振り返ると、いかなる厳しい環境に置かれた場合でも、意志を貫くうえで力の源は信仰であった」「人間は心(精神)と肉体から構成されるが、精神的弱さはさらに高い次元の存在を必要とする。総じていえば、指導者に限らず、私たちは誰もが全知全能の神を必要とするのである」とも語った。リーダーにこそ、神が必要なのだ。